我が家には
繁殖用羊、種羊、肉用羊がいます。
羊の種付けは通常３月から始まると言われ
７月の後半くらいから出産が始まるのですが、
うちの子たちの出産はまだかまだかと
待ち望むこと約３週間。
昨シーズンよりも２週間ほど遅い初出産が今日ありました。
実は。
今シーズン、すでに２頭スリップしていまして。
２頭とも双子だったのよ。
連続でそんなことがあったので
もしかしたらカンピロバクターかな？とも思ってました。
スリップが続くようならオートップシーをして
原因を探らなければいけないかとも考えました。
最初の２頭でその決断をするには早すぎますので
じっくり待っていたわけなんです。
シーズン最初ってのは特別感があります。
最初に元気な子が生まれてくれると
とっても嬉しいのですよ。
そしてやっと。。。です。
今朝４時半にパドックへ点検に行くと
小さな光が見えました。
ヘッドトーチをつけているので
羊たちの目が光るんですが
いつも見える光より小さめのやつ。
お！ラムの目が光っている！と近づいてみました。
何頭？生きてる？
今シーズンの初出産は双子でした！
少しサイズは小さめだけど元気そうです。
性別を確認すると二人とも女の子。イエイ！
子羊を抱き上げてチェックしていたら
母親が怒って地面に足をドンドン！とたたきつけていました。
威嚇の行動です。
しつこく嫌なことをし続けると頭を下げて頭突きしてくるよ。
昼過ぎに仕事から戻り再びパドックへ。
子羊たちがちゃんとミルクを飲んでいるかどうか
確認するためです。
お母さんのおっぱいに吸いついていなくても
飲んでいるかどうかのチェックはできます。
ラムのおなかを見るとお腹がちゃんと膨らんでいます。
飲んでいないとぺったんこですから
それは育児放棄などの危険信号なの。
初期授乳はこれからこの世界で生きていくために
とても大切なクロストラムが含まれているので
この時期は目を離さずしっかりチェックしないとね。
さらに。
真冬のニュージーランドでの出産。
去年までは裸で育てていたのですが、
とうとうあったかお洋服まで着せる親バカっぷり。
普通、子羊は母親とくっついていますので
それなりに暖かくしていられるのです。
衣類の匂いが邪魔をして母親の育児放棄があるとこわいと思い
カバー装着をしていなかったのですが
これ、買ってきたのはピーター。
はは。ピーターまで私の過保護スタイルに感化されたか。
カバーを着せて様子を見ます。
母親はカバー付きでも自分の子供と認識ししてくれたようです。
このまま２～３日着せておいて
体力がついてきたころに脱がせる予定。
はたしてその時期捕まえられるのか！？
子羊といえどもすばしっこいからねえ。。。
カバーを着せたあと、
母親を探し泣き叫ぶベイビーちゃんたち。
かわいい子羊の声が聞こえます。
追伸。
ピーターがチェックに行ったときは
母親に頭突きされたと言っていました。
毎日餌あげて羊の横にいる時間が長い私のほうが
心許せる対象者なんですね。
私の足音が聞こえると羊たちは
走って駆け寄ってきます。
餌付けのちからってすごいわｗｗｗ