“夏”というテーマで思い浮かぶのは、海、プール、スイカ、かき氷、盆踊り、鱧、真夏に燃えて終わる恋、鶴瓶、サマーヌード、冷やし中華、鶴瓶、蚊取線香、蟬時雨、鶴瓶、冷房キンキン個室で鍋料理、鶴瓶、鶴瓶、笑福亭、水風船破裂、浴衣、鶴瓶、花火、加山雄三、稲川淳二、反町&竹野内、ナカムラケンジ、怪談話ですよね。
そうです。
怪談話です。
ケンボウ(ナカムラケンジ)の怪談話です。
真夏の暑さも気が緩み、紅葉が落葉化粧を支度する頃、ボクらは薄手の上着を羽織り、夜を過ごしていた。
コンビニエンスで買った氷の入った袋に洋酒を注ぎ、それを舞わし呑みする。
初めは純潔な洋酒も器を舞うたび、氷を潤し、その産物である水と交遊し、不純となる。
洋酒が不純になった頃、ボクらは舞わし呑み過ぎで、アルツなハイマーがランナーズハイになっていた。
そんな状態でケンボウは以前に撮影した写真を一枚見て首を傾げた。
その写真はイオリちゃんの家で撮影した写真だった。
イオリちゃんの先輩が穏やかな笑顔で人差し指と中指を相手の目玉にめがけて突き刺す瞬間の写真だ。
一般的にはVサインやピースと言われるポーズだ。
その先輩の傍らに写る鏡。
ケンボウは、その鏡を指差し、
『これ、写ってるわ。ほら、これ、人の顔やわ。』と言った。
確かに顔に見える。
いや、誰が見ても顔に見える。
気の所為に出来ない写り方。
確実に嬉しくない写り加減。
ボクはまだいい。
ただ、その鏡の持ち主…
家の主人…
イオリちゃんの顔面がアカン意味で“ええ塩梅”になっている。
“投げっぱなしジャーマン”という恐ろしい攻撃がある。
ケンボウは“言いっぱなしシャーマン”という怖い口激をしてイオリ邸を離れた…。
その後、その鏡は“ラーの鏡”と名付けられ、特に丁重に扱われることもなく、なんとなく、ただ、なんとなく部屋の隅っこで活躍している。
そんな、ケンボウは、家族が旅行の際、家を出て、何気なく家を見たら、自分の部屋が薄っすらと発光していたらしく、怖くなって、原因も確かめずにボクの家へ遊びに来た。
『テレビがついたままとかなら、ええけど、タバコの火の不始末やったらどないするん?』
そう質問するボクにケンボウは、
『オバケ的やったらどないすんねん‼︎』
と鼻のデカい剣幕で言い放った。
もう、なんか、色んな意味で怖いと思った。
そんなケンボウを凌駕する男がいる。
“ビガー”という男だ。
ビガーは自ら『肝試しをしようぜ‼︎』と息巻いて、現場に到着した途端に、何故か剣道の防具を装着し、竹刀を片手に握り、もう片手でボクのシャツの裾を“バージン握り締め”し、ガタガタと震え、躊躇なく弱音を吐ける最強戦士だ。
ひとつ。
気になること。
もし、オバケ的なモノがいたとして、出現したとして、ビガーは竹刀で闘うつもりやったんでしょうか?
その気迫、紛れもなく、最強戦士。
まさに、ナイスガイ‼︎
幽霊をマシンガンで倒すスペランカーの思想やね。
夏ですね。
皆さん、バテんように。
ほら、アナタの周りにもナイスガイは潜んでいますよ…
【ナイスガイ】
word/song NOSHI
頭の中は白蟻だらけ
ゴミ箱の中はティッシュだらけ
夢を見たいなら寝てればいい
ゴミを捨てたいなら捨てればいい
コップの中はすでに空っぽ
ストローをガリガリと噛んでいる
いくら噛んでも味がしねえ
今の世の中も全然味がしねえ
アイムナイスガイ
素晴らしい日々をおくる為に
素敵な歌を歌ってる
くだらないものに花を咲かす
アイムナイスガイ
寂しくなったらこっちへおいで
プレゼントをあげましょう
プレゼントをあげましょう