「霊山浄土の悦びこそ実の悦びなれ・・・」
癌再発、肚を決め切る絶対信に立つ
私は昭和六十一年三月、家庭不和と対人
関係の悩みが解決するならと、藁にもすがる
思いで入信いたしました。
茨城広布を見つめ
猛然と御奉公
勤行・折伏を実践すると、それまでの悩みが
嘘のように消え、自殺願望がなくなる初心の
功徳を頂きました。
御奉公が楽しくてたまらず、「百名集まれば
浅井先生が来て下さる。茨城に先生をお迎え
したい」と寝食を忘れて戦い、人材も続々と
立ち上がってまいりました。
昭和六十二年九月、念願の水戸大会が開催
され、浅井先生の御前で司会の大任を務め
させて頂きましたこと、今生人界の宝で
あります。
以来、浅井先生の驥尾に付し、数々の重大
法戦に連なる中、令和元年に「ステージ3の
左乳癌」で、すでにリンパ節にも転移している
と診断されました。
命あるかぎり
使命を全うせん
私はショックで涙が止まらず、「私が死んだら未活動の夫と三人の子供を誰が守ってくれるのだろう」「広宣流布した世の中を見てみたい」
と、さまざまな思いが駆けめぐりましたが、
自宅拠点の御本尊様にひたすらご祈念申し上げ
、先生のご指導を支えに御奉公に励みました。
そこに勿体なくも総班長職を拝命し、命ある
かぎり頂いた使命を全うせんと覚悟を堅め
ました。
癌消滅!
リンパを含む乳房全摘出の手術を受け、治療
を受けつつ広宣流布の一点を見つめて戦って
まいりましたが、乳癌発症から三年後の令和3年、こんどは脳幹と脊髄の胸椎に癌の再発が
見つかったのです。
脳幹は脳の中でも最も重要な部分であり、
看護師である私は「こんどこそもうダメかも
しれない」と不安が一気に押し寄せ、死をも
覚悟いたしました。
肚を決め切る
絶対信に立つ
しかしこのとき
「法華経は、女人の御ためには、暗きに
ともしび、海に船、恐ろしき所には守りと
なる」との御金言が胸に浮かび、「何があっても大丈夫」と、たちまち死への恐怖が薄れていき
ました。
同時に、松野抄の
「今生の悦びは夢の中の夢、霊山浄土の悦び
こそ実の悦びなれ・・・」
との仰せが命に強く迫り、「たとえ死のうと
生きようと、今こそ成仏を見つめて肚を決め切る絶対信に立とう」「すべてを大聖人様にお任せしよう」との決意が込み上げました。
身も心も
お守り頂く
入院して放射線治療が開始されましたが、私はいても立ってもいられず、担当医と看護師を
広告文で折伏し、また基礎教学書を真剣に拝読
し、総班のみなとオンラインで語り合い、病院
内で積極的に縁を作って折伏いたしました。
その間、不思議にも脳と脊髄には癌の症状が
一切なく、とても楽しく過ごせたこと、大聖人様に身も心もすべて守って頂いている実感が
肌身に迫り、有難さでいっぱいになりました。
追悼大法会で
大成長を堅く誓う
そのような中、昨年十月十六日、浅井昭衛先生が御逝去され、未だ曽て経験したことのない
悲しみに包まれました。
しかし先生の御金言どおりの成仏の妙相を
伺っては、先生のご遺志を継いで御遺命成就に
身を捨てて戦わんと、熱涙の中に一重の決意を
堅めさせて頂きました。
厳粛に奉修された追悼大法会に私も参列が
叶い、浅井先生の御遺影を拝見した瞬間に涙が
込み上げ、知恩報恩の弟子として、先生が願われる三百万を急ぎなす人材に大成長せんと、
堅く決意いたしました。
癌消滅の大功徳
そして十一月初旬、脳幹の腫瘍に対する五回目の放射線治療を終え、再度検査を受けましたが、その結果に、私も医師もたいへん驚きました。
なんと脳幹の腫瘍がどこにも写っておらず、
消えてしまっていたのです。
医師も何度も画像を見ては「どこにも見当たらない」と俄には信じられないようすで、私の
顔をまじまじと見ながら話してきました。
さらに十一月中旬には胸椎の腫瘍のPET検査
を受けましたが、心臓の後ろ辺りにあった
胸椎の癌もすべて消えていたのです。
担当医はまた何度も画像を見直し「凄いね!
どこにも見当たらない、薬がよく効いている
のかな」と首をかしげておりました。
このあり得ない展開に、すべては大聖人様の御守護そして浅井先生のご指導によるものと
有難さにむせび泣き、偉大な師匠に師事し得た
我が身の宿縁を一重強く噛みしめました。
仏弟子として
戦い抜かん
何より、癌が消えた喜びよりも、浅井先生が
急がれた三百万に、同志と共にこの先も戦える
のだと、後から後から喜びがあふれ、いずれ
山野の土となるこの身であれば、「仏弟子として生き、仏弟子として死んでいく」との決意が
込み上げました。
昨年の最終法戦、先生から頂いた最後の誓願
を胸に懐きしめ、恋慕渇仰の信心口唱で絶対信
に立ち、全く新たな決意を堅め、総班みなで
戦い切った結果、誓願比150%の折伏の証拠
を以てお応えできましたこと、有難さでいっぱいであります。
このたびの体験を通し、「心かたき絶対信」に
立ったとき、不思議の御守護を頂けること、
そして毎法戦、頂いた誓願を本気で見つめ、
勝ってお応えする功徳の大なることを実感
いたしました。
これから未曾有の大難を乗り越えて御遺命成就に戦う大きな確信をつかませて頂いた自身こそ、総班長としての使命を全うせんとのさらなる決意を堅めるものであります。
されば、頂いた功徳に甘えることなく、決戦場第五年、浅井先生のご遺志を継いでお命かけて立たれる浅井会長のご指導を命に刻み、
三百万を加速する死身弘法を以てお応えして
まいる決意であります。
最後までお読み頂きありがとうございます。
また、どうぞよろしくお願いいたします。