FRBの利上げペースが年3回になったことで、ドルが一段と上昇するとの観測が後退してきました。
世界の中央銀行のなかで「積極的な引き締めの方向性を出している」のはFRBだけです。
これを根拠にドル高と云っている人もいますが、9月まで利上げが無いということは「当面は材料として利上げが使えない」ことですから、ドルが弱含むのは自然の流れかもしれません。
目先の材料は土日にドイツで行われるG20です。
G20の中のトランプ対G19の戦いが行われていますが、いろいろなテーマで「どういう共同声明が出るのか」は、今後のトランプ政策に与える影響に及びますので、G19は必至でトランプの勢いを止めようといると思います。
もし、米国が保護主義プラス「ドル安誘導発言」という手に出てきますと、来週からドル安円高になりますので、G20は日本の投資家にとっても重要です。
また、昨年11月の米大統領選挙以来のドルの上昇の背景にあったのは新政権下での支出拡大への期待だったが、インフラにしても減税にしても当面は影響を与えられないと思われることもドル安の材料になると思います。
◆トランプ大統領は「メルケル首相に対しNATOを強く支持していると強調すると同時に、NATO同盟国が公平な防衛予算を拠出する必要があることについても強調した」と述べた。
メルケル首相は、トランプ大統領に対しドイツは「NATOの軍事支出目標を達成する必要がある」と伝えたと語った。トランプ大統領は、また「通商政策は一段と公平なものでなくてはならない」と主張し、メルケル首相は「意見の相違がある分野についても言葉を交わした」とし、「双方に恩恵がある形での着地点を模索した」と述べた。
◆為替相場を取り巻く環境が「ドル高」から「ドル安」にかわりそうな状況が見えだしてきたように思えます。
トランプ大統領はビジネスマンなので、「保護主義」だけよりも「保護主義とドル安政策」を一緒にしたほうが米国にとってメリットがあると考えるかもしれません。
いずれにしましても、今回のG20を市場関係者は注目していると思います。