祇園祭は、山鉾巡行だけが祇園祭ではありません。私が祇園祭の話をこちらでお伝えするのは100万年早いのですが!でも、私なりに、祇園祭を見るようにななり、とても興味深かったことをお書きしますね。


祇園祭は、2つの大きな流れがあります。1つは、御旅所のとろころまで八坂さんのお神輿が移動して来ます。そして27日にお帰りになるまでの一連の行事が、基本、お祭りのメインの行事です。諸々の行事は10日の神輿洗いに始まり、とても長い間の行事です。


2つ目は山鉾巡行。それはその露払いのような物、その町内会の町民のお祭りになっています。京都の方が「山鉾は今どきで言うと、『ルンバ』のような物で町を練り歩いて、町を浄めるための物の役目があるねん」と上手いことを言うなぁーと思いました。


とはいえ、山鉾巡行もメイン級の京都の注目の的で、特に長刀鉾のお稚児さんは誰が選ばれるかは注目されます。誰というより「どこのウチの子が選ばれるか」ですね。どこ、というのは京都の会社か商売してはる人のお子さんに決められます。京都ならではのご商売、着物屋、漬物屋、菓子屋、交通会社、建設会社などの京都では知られたところの『御曹司』が選ばれます。代々のお稚児さんの写真が、長刀鉾で公開されてるので、今では大きくなられた知ってる社長はんがいるとすごく盛り上がります(笑)


とにかく祇園祭❗️これがなくては京都には夏が来ませんね。お囃子の音合わせをしている時に、見学をさせていただいたら、小学生くらいの町内会の子が、先輩である若者の笛を吹いたり、鉦(かね)をすったりの演奏を、とても真剣で憧れを込めた眼差しで見ているのには、とても熱い物を感じました。こうして、次に引き継いでいかれるんですね。


また、ある鉾のところでは、京大と同志社の茶道部の学生はんが、お抹茶をたてて振舞ってくださります。「京都のひとですか?」と彼らに聞くと「僕ちがうんです」とお答えが。でも他のところからやって来た彼にとって祇園祭は、京都の学生の思い出でしっかり残るんだろうなぁ〜と❤︎


そんな町をあげてのお祭りを、とても楽しみにしていたけど、今年は残念ながら本格的なところは中止になります。しかし、いくつかの山鉾は建てることになりました。これを静かに見守りたいと思います。