水の都である京都の楽しみは、地下水を汲みに行く事です。実はリノベした私の家にも古い井戸がありました(少し怖い)私が所有した時にはすっかり枯れてしまっていて、埋められていたけど。ここは竣工式のとき神主さんに念入りにお祓いしていただきました。昔ながらの土間に井戸があっておくど(台所)があるスタイルでした。水道が無かった大昔には、とても便利なお家だったんだろうなぁ〜と思います。


さて、京都を舞台のテレビドラマで、名水をわざわざ汲みに行って、コーヒーを入れると言うシーンがあって、主人公が洛中名水のうんちくを話すシーンがありました。その内容はいっさい忘れてしまったけど💦私もやりたいよ〜とすごく憧れていた!とても影響されやすい私❗️(笑)


そして、ウチのご近所で地下水を汲む事のできるスポットが3箇所あります。「錦の水」「醒井の水」「柳の水」意外と沢山ありますね。どこに行こうかなぁーとその日の気分でお水を変えたりしてます。なんとも贅沢な気分です❗️ふだん忙しい京都の人がそこまで水を汲みには行かないと思いますが、私は時間がたっぷりあるからね❤︎


あまり場所を知らなかったので、初めは錦の水を自転車に乗って汲みにはいってたんですけど、ここは錦市場を東に行ったどんつきの錦天満宮の中にあります。日中、錦市場が開くと、人が沢山押し寄せるので、それを突っ切って行くのが少し大変です。しかし、朝、ここには白衣を着てる料理屋さんで水を汲みにこられる人がいらして「お昆布の出汁はこの水がいいねんな」と教えてもらいました。朝からたわいもなく、おしゃべりできるのも楽しいです。今度この料理屋さんにも行ってみようかなぁ〜とか思ったりもして❤︎ここでは、きちんと天満宮さんにお賽銭を入れてお参りしてからお水を汲ませてもらいます。


程なくして、京都の街を歩きの番組でタレントさんが、「醒井の水」を取り上げているので、ここを知りました。そして、テレビ見終わってすぐに汲みに行きました(いかに暇してるかわかるね)ここは足利義正公にお茶を差し上げたお水らしく、敷地の脇のお菓子の亀屋良長さんが管理されてます。なので時々、お礼にお菓子を買います。なかなか美味しいです。こちらのお菓子もこのお水を使っているそうです。なんか、このこだわりが良いよね👍



また、ご近所の地図を、じーっと見ていて「柳の水」と言うのを発見して、ネットで調べてここにも行ってみました。千利休ゆかりの井戸なんですね。ここにもすぐ見つけたその日のうちに行ってみました。染め物屋さんの作業場の中にあります。ドキドキしながら中に入って水を汲ませてもらいました。もとは信長の息子の織田信雄のお屋敷だったそうです。ここはお賽銭箱があって「1リットルにつき20円いれてね」書いてある。わかりやすくて良いよね。計算は大変だから100円入れて2〜3回汲ませてもらってます。


一応、どちらもご近所にご好意で地下水を解放されているけど、水質調査を定期的にやっていただいているそうですが「生では飲まないでください」と注意書きがあります。そうですね美味しい地下水ですが、O-157とかピロリ菌なども、絶対無いとは言えないですもんね。普通の水をゴクゴク飲む時は、白湯を冷たくして飲んでます。


水を夏ペットボトルにくみ入れると、結露するぐらい冷たいんです。それを抱えて、フクフクしながら帰ります。人が遊びに来る時は、美味しいお茶を出す為に、必ず水を汲みに行きます。ちょっと遠くにでかけた時も「名水がある」と見ると500ccの空のペットボトルで違うところの水を持って帰るのを楽しみにしています。こんな、小さな事だけど京都に来た時の贅沢な楽しみだと私は感じています。