薬効
口内炎 下痢 吐血・喀血 歯ぐきの炎症 浴湯剤  


分布生育場所
本州、四国、九州などの林の縁、原野、路傍に普通に見られる多年草。


採集と調整

夏から初秋の開花期に全草を掘り採り、水でよく洗って天日で乾燥します。
生薬名は龍牙草又は、仙鶴草といいます。


薬効・用い方

有効成分:カテコールタンニン、クマリン、ルテオリンなどのフラボノイド性配糖体、揮発油、多糖体など

全草のエキスは、血小板増加による血液凝固促進と止血作用がありますので、強壮収斂止血剤とされていて、喀血、血便、子宮出血などの止血に用います。


また、抗菌、消炎、鎮痛作用もあり、健胃、下痢止めにも応用されます。
乾燥した全草を、1日量10~15グラムに、0.5リットルの水を加えて、煎じながら約3分の1の量まで煮詰めたものをこして、3回に分けて食間に温めて服用します。
歯ぐきの出血や口内炎、のどの荒れたときなどには、乾燥した全草5グラムに、0.2リットルの水を加えて煎じ、約半量まで煮詰めたもので、1日数回うがいをします。

薬効
せき・たん 下痢 はれもの・できもの 虫さされ 外傷


見分け方・特徴

キランソウは、冬期にも葉をつけ根出葉はロゼット状で、茎は地上で四方にはってのび、全体に細毛があります。
根生葉はロゼット状で少し赤みをおびた状態で、長さ4~6センチ、巾1~2センチです。茎葉は対生、形は長楕円形の倒披針形をしています。葉縁は波状、葉の裏側は紫色をしています。
陽春になると数本の茎をのばして節ごとに、濃紫色の唇形の花を数個ずつつけるようになります。花は葉腋に数個つきます。色は濃い紫色、形は唇形、花冠の大きさ約1センチです。
下唇は3裂して大きく開き、上唇は短くて、2裂になっています。がくは5深裂し、毛があります。雄しべ4本のうち2本は長くなっています。

キランソウは、春咲きの野草としては、最も早い時期に花が咲く種類に属しています。
果実は卵球状の4分果、長さ約1.7ミリで、隆起する網目状の模様があります。


採集と調整
開花期の4月ごろ、全草を採取し、水洗いした後、日干しにしてよく乾燥させます。
生薬名は、筋骨草といいます。

薬効
下痢 打撲傷 健胃  
           


薬効・用い方

キハダの内皮を乾燥した黄柏の、黄色は含有されるアルカロイドの一種ベルベリンによるものです。
数十年まえに、キノホルムの薬害によるスモン病が問題になりましたが、その後、腸内の殺菌作用があり、下痢止めの効果のあるベルベリンがスモン病の患者に用いられるようになりました。

キハダのベルベリンの含有量は、寒い地方のキハダより、暖かい地方のキハダの方が多く、最もベルベリンの含有量の多いキハダは、タイワンキハダになります。


黄柏は、すぐれた苦味健胃整腸剤として唾液、胃液、すい臓、胆汁の分泌を促進して、食欲を高め、消化を助けて腸内殺菌効果を表します。また、外用消炎薬としても用いられています。

健胃、下痢止めには煎液は苦味が強いので、一般に粉末にして用います。黄柏の粉末を1回1グラム、1日3回食後に服用します。

打撲傷には、黄柏の粉末に食酢を加えて、パスタ状によく練り、患部に直接塗ってガーゼを当てて乾いたら新しく取り替えるようにします。


キハダの主成分は、イソキノリンアルカロイド、セスキテルペンラクトン、ステロールを含み、アルカロイドの作用により抗菌、抗生作用を有します。