薬効
吐血・喀血 しゃっくり せき・たん 高血圧 止血
分布生育場所
日本全国の山地や野原に自生。広く全国で栽培。
日本原産ではなく、古くに中国揚子江沿岸から渡来したものです。
採集と調整
薬用にする柿のへたは、秋に柿を食べたあとに集めて、そのまま日干しにして乾燥させます。これを生薬の柿蔕といいます。
できるだけ渋味の強いカキの品種を選びます。まず、未熟なカキを採って、へたを取り去り、すり鉢に入れて砕き、水を加えて良くかき混ぜます。
それをビンにいれて約1ヶ月間ほど発酵させます。かすが分離してくるので、かすを取り除きます。このかすを取り除いたあとの褐色の液体を柿渋といいます。
柿渋は特異な臭いがしますが、血管の透過性を高めて高血圧を防止することが知られています。さかずき1杯と牛乳と1日3回食間に服用します。
柿の葉の、柿の葉は6月ころの若葉を採取して、葉の芯を切り取り、蒸気で2~3分蒸します。その後、日陰で陰干しして乾燥させてから細かく刻みます。
薬効・用い方
有効成分;柿渋には多量のタンニンが含まれ、ビタミンPと似た化学構造で、血管の透過性を高め、高血圧を抑制することが知られる
葉には、血圧降下成分の、ケンフェロール・3・グルコサイド、クエルセチン・3・グルコサイドほか
柿の蔕(へた)には、ウルソール酸ほか
カキの特色のある薬効は、蔕をしゃっくり止めに用いることです。
しゃっくりは、横隔膜や呼吸補助筋肉のけいれん性の収縮によって、声門が急に開かれて音のでる現象です。
しゃっくりは、ほとんど無害であり、多くの場合には自然に消滅するものですが、ときは長く続くしゃっくりに苦しむことがあります。こんなとき、しゃっくりに、カキのへたを煎じて飲むことは古くから知られています。