こんにちは。

 

小夜子です。

 

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夫(夜明けさん)に拒否される側のレス妻です。

 

新婚からずっとセックスレス。

気づけば干支一周回ってました。

 

私と夫の夜明けさんが本当の意味で向き合い始めるまでの12年間の歩みを綴っていきます。

 

本ブログはセックスレス解消指南ブログではありません。

 

「どう生きるか/死ぬか」に真剣に向き合った私の人生のターニングポイントの記録です。

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前回の記事にコメントもありがとうございました!

 

つづきです。

 

 

夜明けさんが満足気に語りました。

 

 

 

「情で繋がってからが夫婦の本領発揮らしい。

本当そうだよな~~って思った。

すごくいいと思わない?」

 

 

運転しながらニコニコと話す夜明けさんに・・・

 

わたしはなんと答えて良いのかわからず、

 

ただ「そうだね」と言いました。

 

 

 

 

 

・・・でもさ?

 

それってさ・・?

 

アナタが言うのと私が言うのとでは

同じ言葉でも違うくない?

 

 

ちなみにそれどういうこと・・?



あ、もしかして、
遠回しに、「今後一生君とはセックスする気はない」っていうことが言いたいの?

ちがう?

 

 

「セックスとか性欲とか夫婦の営みで繋がってる夫婦は低次元で

プラトニックな関係の夫婦は、

煩悩を超えたより高尚な世界で強固な絆で結ばれてる」

 

ってことがいいたいわけ?

 

 

 

夜明けさんの中では

「セックスとか考えなくていい夫婦=高尚=理想の夫婦=より純粋な絆で結ばれている」ってこと・・?

 

 

 

 

 

わたし、そんな風に思ってないけど・・・。

 

私にもそう思ってほしいってことかな?

 

 

 

 

本人はただ無邪気に意気揚々と語っているから無自覚かもしれないけど、

 

夫に拒否し続けられて、

我慢ばかりしている私は

 

どういう気持ちでこのいわゆる名言を聞いたらいいの?

 

 

 

 

 

ただでさえセックスについて一言も触れられない私達の間には

日が経つにつれて1つずつレンガが高く積み上げられていくよう。

 

 

 

最初はちょっと頑張ればまだ乗り越えられるぐらいの高さだったレンガの壁も、

着実に1枚ずつ敷き詰められ、

 

 

もう夜明けさんの姿も見れなくなっちゃった。

 

 

どんどん壁は高くなっていくばかり。

 

とてもじゃないけど「セックスしよう」なんて言えないよ。

 

 

登るのも不可能なぐらい高くなりつつある目の前のレンガの壁に

 

 

夜明けさんは今さらに追い打ちのように

 

「俺の理想はセックスとか超えた絆で繋がれる夫婦だから」

的なことを言い放ち、

 

 

 

 

遠回しに

 

「そういうのオレ求めてないから」というダメ押しを突き付けられ、

 

積み重なっているレンガの合間に隙間なくセメントを塗りこまれ

 

 

より頑丈に、

 

飛び越えようとする気すら失せるような強固な壁を作る作業をしているような気がしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

わたしがどういう気持ちでアナタの眠る枕元で何度も泣いたか、

わたしがどういう気持ちで「普通の夫婦がいつでもできること」を諦めて、

わたしがどういう思いで「人工授精」で息子を授かって、

 

 

わたしがどういう思いで・・・

 

 

 

・・・いるかなんて・・・

 

 

この人には関係ないんだな。

 

 

 

 

 

そんな風な意図がなかったとしても

 

わたしがどういう気持ちであなたの言葉を受け取るかまでは

 

 

あなたの想像にすら及ばないんだろうな・・・

 

 

 

 

わたしはただ助手席でニコニコと「そうだね」と相槌を打ちました。

 

 

夜明けさんは私の手を握りました。

 

 

満足そうでした。

 

 

 

 

 

 

フロントガラスに広がる夕焼けの光景を私は今でも覚えてます。