こんにちは。
小夜子です。
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夫(夜明けさん)に拒否される側のレス妻です。
新婚からずっとセックスレス。
気づけば干支一周回ってました。
私と夫の夜明けさんが本当の意味で向き合い始めるまでの12年間の歩みを綴っていきます。
本ブログはセックスレス解消指南ブログではありません。
「どう生きるか/死ぬか」に真剣に向き合った私の人生のターニングポイントの記録です。
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前回のお話はこちら。
急にやってきたたった一度だけの夜。
一体あの夜が何だったのかは今でもわかりません。
そもそも覚えていないという結末・・・。
たった1回の最初で最後の夜を迎えた直後。
転勤することになりました。
70キロほど離れた場所へ引っ越すことになった私達。
本来であればこんな時期にこの距離の異動はないことなのですが、
夜明けさんの力を見込まれてのことでした。
バタバタと準備を始めました。
新しい土地はこれまで暮らしていた場所よりさらに何もない場所でした。
もちろん土地勘もなし、友だちもゼロ、縁もゆかりもなさすぎる土地です。
しかし、ここにはそれなりに長く住む事になるだろうから、
家探しの時点から、
「子どもが生まれることを大前提に」
周囲の環境や校区なども視野に入れ、
子育てしやすそうなおうちを選びました。
運よく良い物件が見つかりました。
石畳の道を進むと見えてくる深いグリーンの扉をしたかわいいおうち。
小さいですが庭もついていましたし、駐車場もありました。
隣には小さな小学校がありました。
静かな環境でとても暮らしやすそうです。
それに家探しの時点で自然と夜明けさんが
「子どもが生まれる」ことを視野に入れてくれている時点で
いずれ子どもを作る意志はあるんだなと間接的に感じ取って安心しました。
もともと結婚前から子どもは欲しいという話はしていましたが、
結婚生活が落ち着くまでは作らないでおこうという約束になっていました。
(子供を作らない=セックスしないという結論になってしまったのかな・・?と思うほど夜明けさんは拒否体勢に入ってしまいましたが)
そんな状態だったのでこの土地ではいよいよ私達の家族が増えるという期待で胸が膨らみました。
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しかし、引っ越しが終わってしばらくすると、
夜明けさんが私に働くことを薦めてくるようになりました。
直接的に「働け!」と言われたわけではありませんが
言葉のはしばしに「毎日暇でしょ?」といった雰囲気を醸し出してきました。
たしかに暇なのは暇です。
遊びに行く場所だってゼロです。
息抜きをする場所も特になし。
もしもこの時代にネットフリックスやSNSがあれば私はいつまでもひとりで時間を過ごせたかもしれませんがこの頃には全く何もありません。
スマホさえ持っていませんでした。
実家に定期的に帰ってもよかったのですが帰りたくありません。
みんなどこに生息してるんだろうと思うほど・・・周りはお年寄りばかり。
私も一人で過ごす時間に飽き飽きしていたため、
とあるパートを見つけ、平日の5日間働きに出る事にしました。
子どもを保育するお仕事だったので体力を使いはしましたが
子ども達の可愛さに癒され、
多少人間関係でしんどい思いをしたこともありましたが、
これといった苦労もなく、
むしろ夜明けさんの帰りをじっと待っていた生活よりかはメリハリが出て幾分か気分が紛れたような気もします。
もちろん、私達はあいかわらずです。
あれ以来 一度も交わっていません。
夜明けさんは全くそのような素振りも見せません。
依然 二人の仲は最高に良いままです。
会話もはずみます。
友達のように仲良しです。
手も繋ぐし、キスだってします。
一緒のベッドで寝るし、ハグもします。
夜明けさんはたしかに私を大切にしてくれているし、私だって夜明けさんが大好きです。
ただセックスだけが全くない。
それだけ・・・。
私達はまだまだ若かったのにも関わらず
新婚生活でいたしたのは、たったの一回だけです。
こんな調子じゃ自然妊娠なんてありえない。
ある朝突然、ウッ!と吐き気を催して、
ダダ・・と洗面所に駆け込んで
「もしや・・?」と思う。
気づいたら・・
妊娠していた・・・!!!
な~~~んて、よく見るドラマのような展開が私にもやってくるのかな~と思っていたのですが
やってくるわけありません。
だってしてないんだもん!
次はいつするのかもわからない。
今度誘ったらまた断られるに違いない。
自然と子どもが出来るどころか、
子どもをいつ作るのか協議するところからスタートしなくてはいけない。
こんなに無駄のない完璧な家族計画になろうとは・・・
あ~あ。
病院にかかれば問診票に書いてある「妊娠していますか はい/いいえ」。
何の疑いもなく「いいえ」を丸で囲めます。
秒で。
産婦人科で検診を受ければ25才の既婚者ですもの。
妊娠の可能性を聞かれても、全力で「ありません」と答えられます。
前のめりで。
もう少し自然な流れで妊娠できたらよかったのにな・・・と思いもしましたし、
ちょっと予想していた新婚生活とは違うなとも思いましたが、
お付き合いが長かったため「こんなものかな・・」と自分をなだめていました。
働き始めて1年が過ぎた頃です。
そろそろ子どもでも作らない・・?という話になりました。
私から言い出したわけではないのです。
いえ、私はいつでもウェルカムだったのであとは夜明けさんの決心次第という感じでした。
とても嬉しかったです。
私はどうしてもお母さんになりたかった。
母親になることが夢でした。
じゃぁさっそく頑張ってみようかということで
こうして私達の子作り生活が始まりました。
これまでの生活では理由がないからセックスしなかっただけ。
これでやっとセックスする理由が・・それも大きな目的が出来た!
私も正々堂々とお願い出来る日がやってくる・・!
やっとこの時が来たと思いました。
(どんだけ)
夜明けさんは私とするのは好きじゃなさそうだけど・・・
私が誘っても断るけど・・・
子作りとなれば出来るでしょう。
夜明けさんも子供が欲しいんだもの。
私達は25歳になっていました。
もちろん子どもは天からの授かりもの。
作ろうと思ってすぐに出来るものでもないですし、
妊娠=奇跡だということも分かっています。
年齢は関係ありません。
若くても妊娠しづらいこともありますし、順風満帆に行くわけでもないことは分かっています。
それでも私達がまずは愛し合えば、いずれこうのとりが運んできてくれるはず!
目標を持って何かに取り組むのは好きなタイプです。
やっとやっと夜明けさんと繋がれる!
その先に愛する子どもも授かって、いよいよ私の家族が出来る・・!
念願のお母さんになれる!
こんなに楽しみなことってあるでしょうか。
私は期待に胸を膨らませていました。
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