こんにちは。
小夜子です。
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夫(夜明けさん）に拒否される側のレス妻です。
新婚からずっとセックスレス。
気づけば干支一周回ってました。
私と夫の夜明けさんが本当の意味で向き合い始めるまでの12年間の歩みを綴っていきます。
本ブログはセックスレス解消指南ブログではありません。
「どう生きるか/死ぬか」に真剣に向き合った私の人生のターニングポイントの記録です。
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前回の記事はこちら。
旅は明日で最終日。
・・・誘うなら今夜しかない。
６泊７日もあった新婚旅行もあっという間でした。
そして・・・まだ・・・何も成し遂げていません。
私もだんだんと疲れてきました。
どうして私から誘わないといけないんだろう。
どうしていつも私ばかり頑張らないといけないんだろう。
頑張り続けるのにもエネルギーが必要です。
・・・すっかり諦めたくなってきました。
夜明けさんが一言誘ってくれたら済む話なのに。
新婚旅行で一度もしてない新妻ってどのぐらいいるのだろう。
こんなこと恥ずかしくて誰にも聞けませんでした。
私がもっと魅力的だったらよかったのにな・・・
夜明けさんにとってももっと誘いたくなるような奥さんだったら違ったのかもしれない。
私がダメだから夜明けさんが誘ってこないのかもしれない。
もともとあったわけじゃないけれど、
夜明けさんとの新婚生活で私の自信はなくなる一方でした。
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考えれば考えるほどさらに分からなくなってきました。
セックスをする「理由」が新婚旅行だったはずなのに、
旅行に来たら来たで
わざわざ新婚旅行でセックスをしないといけない「理由」って一体何だったっけな・・・と分からなくなってきました。
私達がもっと普通のカップルだったら・・
普通の夫婦だったら・・
何も旅行中に必死にしなくたって毎日一緒に暮らしてるんだからいつでも出来るはずです。
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でも私達には一緒に暮らしている日常の中ではゼロなんだもん。
非日常な空間に身を置けば出来ると思ったんです。
だって、書いてあったもん。
「夫婦でもたまには場所を変えてみたり、非日常な雰囲気を味わってみるのも良い効果があります」って。
そういうもんなんだ・・！
私達に必要なのは非日常な空間なのかな？って思ったのに、
夜明さんにとってはそんなの・・全く関係ないみたい。
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そもそもセックスすることに理由なんて必要ないこともわかっています。
頭で考えずに、もっと気楽に流れに身を任せれたらいいのに・・・と思いますが、
私にここまで色々考えさせてしまってるのは夜明けさんです。
こんなに悩むなら、いっそのことセックスなんて知らなければよかった。
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私は夜明けさんと初めて行った旅行の事を思い返していました。
あれは１９歳の夏休みでした。
３日間の旅に出かけました。
初めての二人っきりの旅行がとてもうれしくて、
私はもちろん得意のしおりを書きました。
（おでかけするとなるとしおりを書きたくなるのが私のクセでした）
初日。
さっそく私達は慣れない道に迷ってしまい到着した頃にはすっかり夜になっていました。
ようやく宿に辿りついた私と夜明けさんはヘトヘトになりながらも胸をなでおろし、
そのままの流れですることになったのですが・・・
これまでと違った事が起こりました。
実はそれまでの私はセックス自体に消極的でした。
ずっと痛くて、どこがいいのか全くわからず、
私は特に痛みに弱いので
途中で「もう嫌だ・・・」と半分涙目になって中断し、
夜明けさんを困惑させることもあったほどでした。
しかしその日は・・・違ったのです。
全く痛くありません。
それどころか
これまでにない感覚にびっくりして、
思わず「え！！なにこれ！？」と声に出してしまったほどです。
もしかするとそれまでと比べ者にならないぐらい
たっぷり時間をかけたせいもあるかもしれないのですが、
とにかくこの旅行の初日を皮切りに、捉え方が180度変わってしまいました。
旅行前と後では別次元を生きていたのかと思うほど、
何かをつかんだ私達は、
旅行３日間、
呆れるほど「しまくり」ました。
私の記憶の中での夜明けさんは性欲がないわけでも淡泊なわけでもないです。
最初に誘ってきたのも夜明けさんだし、
私を開発したのも夜明けさんです。
それなのに・・・
その数年後。
私は南国の海を見ながら、
一切抱いてもらえず悩んでいるなんて
誰が想像できたでしょうか。
私はあの時の３日間を
これまでの生活の中で何度も何度も何度も思い返してきました。
あの頃の面影がどこかに、わずかにでも残ってやいないかと・・・
必死に探しまくりました。
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今私達が泊ってるホテルよりも１００分の１ぐらいのお値段の、１００分の１ぐらいの費用の
貧乏学生旅行だったけど、
あの時は楽しかった・・・。
あの頃に戻りたいなぁ・・・。
夜明けさんはあの旅行のこと、覚えてるかな。
思い出してくれる日はあるのだろうか。
私はずっと思い出してるのに。
こんな思いをするぐらいなら
あの時知ってしまわなければよかった。
消極的なままで、
ずっと痛いままでいれたらよかった。
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新婚旅行最後の夜。
喉元までよっぽど出かかった言葉を・・・
私は口に出す事が出来ませんでした。
もうこれ以上傷つきたくありませんでした。
旅行の最終日に誘って、断られて、傷ついて、 一人隠れて泣くぐらいなら
いっそのこと戦わないで敗れた方がマシだと思いました。
そして、ほんのわずかに、
夜明けさんが誘ってきてくれないかなぁ・・・と期待しましたが、
そんなこと
彼が言い出すわけありませんでした。
結局、新婚旅行でも一度もすることなく帰国したのでした。
あんなに楽しみにしていたのにな・・・。
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理由を必死で考えて、シミュレーションして、
少しでも楽しい旅にしようとあれこれ考えて、
たくさん準備したのにな・・・。
何も成し得ず、モヤモヤし続け、
そしてまた日常に戻るだけ。
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どんなに心の中で悩んでいたとしても、
そばにいるパートナーが推し測ってくれるわけでもないし、
察してくれるわけもない。
基本的な事を私は分かっていませんでした。
そして夜明けさんも夜明けさんで
あまりにも自分中心の世界を生きすぎていました。
自分の不得意なことはチャレンジしようとせず、出来ない姿を見られるのが恥ずかしい夜明けさん。
私は彼のこのささやかなプライドを大事にしてあげたいと思っていましたが、
そんな私の思いやりなんて知るよしもなく自由気ままに過ごし、夜が来ると「寝て」誤魔化す。
夜明けさんは夜明けさんで目の前の課題から逃げ、
私は私で、
傷つくのが怖すぎて戦いを挑むことから逃げ、
それぞれ別の方向で逃げ続けていた私達。
こんなので・・噛み合うわけがない。
私達は喧嘩もしないし、仲良しだし、なんでも話せるし、生活リズムも食の好みも何もかも合う。
最高のベストパートナー。
人生で最高の相手に巡り合えたと思っていたけど・・
奥の奥ではそれぞれ逃げてた。
でも、これは未来から振り替えれるからそう思えるわけで、
渦中にいる時には自分達のことを客観的に分析できないし、
この選択がどうなるのかとか未来なんてわからなかった。
それにまだお互い２４歳であまりにも世界が狭すぎた。
夫婦ってなんだろう。
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