こんにちは。

 

小夜子です。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・

夫(夜明けさん)に拒否される側のレス妻です。

 

新婚からずっとセックスレス。

気づけば干支一周回ってました。

 

私と夫の夜明けさんが本当の意味で向き合い始めるまでの12年間の歩みを綴っていきます。

 

本ブログはセックスレス解消指南ブログではありません。

 

「どう生きるか/死ぬか」に真剣に向き合った私の人生のターニングポイントの記録です。
 

・・・・・・・・・・・・・・

 

 

前回の記事はこちら。

 

 

 

 

現地に着いたのは夜でした。

 

 

ホテルまではバスが迎えに来てくれていたので

同じ便に乗っていた日本人が皆それに乗り同じホテルに向かいました。
 

 

ざっと見る限り、カップルで来ているのは私達を含めて6組ほど。

 

 

年齢は同年代か少し上、もしくは少し年下ばかりなので

おそらく私達と同じように新婚さんかな・・・。

 

 

ホテルまで連れていってくれるツアーコンダクターの現地の男性はとても日本語が上手でした。

 

 

知らない人達同士の集まりだったけど、

みんなこの旅行をとても楽しみにしているのが伝わってきました。

 

 

等間隔でちょうど二人一組ずつ並ぶ夫婦を眺めながら

 

 

「この人達みんなここでするつもりなんだろうな。

いいな・・・」

 

 

と妙なことを考えながら車に揺られホテルに到着しました。

 

 

 

でも、私達だって端から見れば普通に幸せそうな新婚夫婦にしか見えないはず。

 

 

結婚して以来ずっと拒まれ続けている新妻と、絶対に妻とはしたくない夫になんてとてもじゃないけど見えない。

 

この乗り物に乗ってる夫婦の中でおそらく私達が一番最年少に見えます。

 

 

 

本当のことなんて

周りからは何もわからない。

 

 

 

 

 

 

ホテルに到着すると、用意されていた部屋が思っていたものと違っていました。

 

 

1ランクアップグレードしたはずだったのに、

用意されていたのは通常グレードの部屋でした。

 

 

 

「部屋が違うよ?こっちのはずなんだけど・・・・」と夜明けさんに相談しました。

 

 

しかし、夜明けさんは「ここでも十分広いし、ここでいいじゃん」と言いました。

 

 

「・・・せっかく予約したのに・・・・フロントに聞いてみようよ」と言いました。

 

 

 

でも夜明けさんはなんだか乗り気じゃなさそうです。

 

 

そして「聞くなら小夜子が聞いて。ボクはここで構わないから」と言いました。

 

 

 

実は夜明けさんと2人で初めて海外旅行に行ったのは

この時が最初で最後だったのですが、

 

国内旅行ではしっかりと私のフォローをしてくれる夜明けさんが

海外では全く使い物にならないことがわかりました。

 

 

 

どうやら夜明けさんは自分の出来ない事にチャレンジするのが得意ではないようです。

 

 

自分の得意分野では力をいかんなく発揮するのですが、

 

プライドが高いのか、

 

うまく出来ない姿を私に見られるのを嫌がります。

 

 

 

そんなことで嫌いになったりしないのに。

 

 

 

「自分の出来ない姿を見せたくない」

 

 

夜明さんの持つ弱さを包み込むためにも、

彼のささやかなプライドを守ってあげるためにも、

私が頑張らなくちゃと思いました。

 

 

 

 

上手く出来なくても、なんとか片言の英語で交渉し、

フロントに掛け合って、

部屋を1ランクアップグレードしてもらえました。

 

 

夜明けさんはただ後ろでじっと待っているだけでした。

 

それでも別に構わないと思っていました。

 

得意なことは得意な方がやればいいのだから。

 

 

夜明けさんが出来ない事を恥ずかしいと思わなくても済むように、

 

 

 

レストランでの注文、お会計、ショッピングでの価格交渉、タクシーでの価格交渉、

とにかく私が率先してコミュケーションを取るようにしていました。

 

 

 

本音をいうと

 

 

ここで頑張れば、

私のことを見直してくれるんじゃないか・・・

と思ったからです。

 

 

 

 

 

 

私はまだ諦めてはいませんでした。

 

旅行は6泊7日もあるのです。

 

 

案の定、生理は旅行3日目では終了していました。

 

残すところ、3泊あります。

 

 

この3泊の中で・・・一回だけでもできたら・・・・・と諦めていませんでした。

 

 

 

 

そのためには

 

「生理終わったよ」

 

生理が終わったことを告げないといけません。

 

 

 

が、今度はこれが言えない。

 

 

 

生理って、会話の中や体調を共有するためにも「今日生理になった・・・」と始まりを話すことはあっても

終わった時に報告するシチュエーションがそもそもなくないですか?

 

 

いや、もしかすると旺盛な夫婦だとそこも報告しあうのかもしれません。

 

 

「もう出来るよ」の意味を込めて「生理が終わったよ」を共有するのかもしれませんが

 

私達夫婦にとっては

 

終わりの合図は始まりの合図。

 

 

夜明けさんにとっては「悲報」であることを想像出来てしまうのです。

 

 

 

さらりと「生理が終わったよ」と言ってしまえばいいのに、

あの時、夜明けさんがホッとしたのを感じ取ってしまったので

どういう反応するのかはもうわかっていました。

 

 

 

 

きっとまたイヤそうな顔をするでしょう・・。

 

 

 

 

傷つきたくない・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はぁ。

 

 

 

またこれだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

新婚旅行でさえもこの気持ちと闘わないといけなくなるなんて

泣きたくなりました。

 

げんなりしました。

 

 

私の中でのイメトレはこんなはずじゃなかったんです。

 

 

男気を出した夜明けさんが私を誘ってくれて、

めでたしめでたし・・・ってなるはずだった。

 

 

それが

 

生理にはなるわ、

夜明けさんは明らかに喜んでいるわ、

そしてまた私が誘う誘わないで悩まないといけなくなるわ・・・

 

 

どうしていつもこうなるんだろう。

 

 

 

 

でも私が・・・

 

私が頑張りさえすれば、

 

夜明けさんが私のことを見直してくれて・・・

 

 

そして、

 

 

私を必要としてくれて、

 

私の願いを叶えてくれるんじゃないかという望みを捨てる事はできませんでした。

 

 

言わなきゃ。言わなきゃ。

 

言わないとわからない。

 

それなのに・・怖くて言えない。

 

 

傷付きたくない。

 

何やってるんだろう。

 

 

新婚旅行に来てまでやってる事は同じ。

 

 

「今夜こそ・・・」

 

「今夜こそ・・・」

 

 

夕暮れが近づくにつれて、

 

いつ声をかけようか・・・いつ。切り出そうか・・・・

 

喉の奥まで出かけては飲みこみ、

 

結局家でやってることと同じことを南国でも始めないといけなくなってしまったことに・・

 

 

心の奥底でげんなりしながら、必死にバレないように美しい景色を見てごまかしました。

 

 

 

 

だって私さえ我慢すればこの旅はスペシャルになるんだから。