出産から一週間後。母が遊びに来た。上の子のために持ってきたミッキーの大きなぬいぐるみを抱えて。顔を見たら涙がこみ上げてきた。
母は、状況をすべて知っていて、家の状態を目の当たりにして、驚愕していた。山奥のこんな小屋で、いろいろな不安に押しつぶされそうになっている私に、実家に戻ってきたらと言った。
戻りたいよ、助けて。そんなことは言えなかった。まだ私は二人の子供と●●のそばで、家族として存在していたかった。
出産から、寝不足が続いた。●●は忙しいといって朝方に帰り、昼過ぎに出て行く。早く帰った日もギリギリまで惰眠をむさぼり、子供が泣こうと起きもしない。
●●が口座や領収書の収支を私に見せなくなったのは出産から3ヶ月した頃だ。
その頃、激務による寝不足が原因なのか、●●は私の車で通勤し、帰り道でぶつけて走行不能にした。
修理代は20万。未払い金は払い終えていて、その程度なら●●の口座から払えるようになっていたはずだった。
けれど一度車屋に車を見せたきり、修理をするでもなく自分の車で通勤するようになった。見積もりがほしいと言えば1ヶ月かかり、修理日になるたび、車屋が忙しいからと入庫できないの繰り返し。我ながらバカだが、それを3ヶ月間信じていた。
車を修理する気配がない。金はたまっているというが、忙しいからと記帳もしない、ネットでの口座照会もアカウントを教えてくれない。
また始まったのだ。