君へと続くその道は | Goodbye Again

君へと続くその道は

今日も君から電話があった。


私がかけても絶対出ない。
何年経っても変わらない。


それがちょっと笑える。


過去の話をされた。


正直ね、私は振り返りたくないのよ。
でもストレートには言えない。


だから、話題を変えてみた。


スルー。


そして、私が一番触れて欲しくない「あの話」になった。


何度思い出しても、
言葉で表せない感情が、
心いっぱいに溢れていく。

許すとか、許さないとか、
そんなもの、どうでもいい。
そんなことより、もっと考えなければいけない
大切なことが沢山あるから。


「あの時」どんな気持ちだったか訊かれた。


そう、
君のお父さんが私に言ったあの言葉。
あの瞬間のあの会話。
やっぱり忘れられないんだよね。


「君はどうしたいの?」
「彼と相談して色々決めたいんです」
「いや、それは無理です。もう息子とは関わらないで欲しい。
 君は強いから、大丈夫だろう」


よっぽど私が泣いていたら、
彼のお父さんも私を心配したそうだ。


いやいやいやいや…


泣きたかったさ。
いや、いっぱい泣いたさ。
冷静に話したかったんだよ。
泣いて解決するなら、いくらだって泣いた。


そう、思ったけど言っても仕方ない。


そんなことより、
この話題から早く抜け出したかった。

君も辛かったこと、
分かってるから、
やめようよ…。


君が思うほど、
私は君との想い出が薄れてしまっているのかもしれない。



君と出会ったこと、後悔していない。
だからさ、
私を振り回さないで…。


君へと続くその道を
探そうと必死になりたくないんだ。


とてもとても
険しい道だからね。


遠くから願っているから。


心の中で、呟いて、
どう君に伝えればいいのか分からない。