君はいつだって、勝手だ(前編) | Goodbye Again

君はいつだって、勝手だ(前編)

君は、いつだって勝手だ。


でも、きっと君も同じことを私に言うだろう。


約2ヶ月前、
今のこの状態から脱却する為に思い出の地へと向かった。


君にメールしたよね。


「 今から行くよ。逢いたい。待ってる。 」


君の予定なんてお構いなし。

ううん。

きっと、来てくれないって分かってた。

でも、

もしかしたら、来てくれるかもしれないって、願ってた。



ねぇ、知ってた?

あの街は、少しだけ変わってしまったけど、

一緒に過ごしたあの時の空気が、残っていたよ。



君と突然連絡が取れなくなって、
毎日毎日通っていた神社があった。


そこから見る夜景がとってもキレイで、
とっても切なくて、
月を見上げて泣いていた。



残念ながら、その日はお祭りをしていて長居は出来なかった。



あの時ね、いつだって私は空色自転車に乗っていた。



久しぶりに、駅から住んでいたマンションまで歩いてみた。


あの空色自転車、無くなっちゃったんだよね。

「 あれは、絶対君のせいだ。 」


なんて、そんな会話したいな。


自転車なんて、無くたってどうにかなるけど、
君の変わりはいないんだ。


ひとつひとつ、

君と過ごした思い出の場所で

鳴らない電話を気にしながら

気持ちの整理をしたんだよ。



本当は、 君が許せなかった。


でも、それが間違いだと気づいた。


許せなかったのは、自分だった。



それに気づいた時にね、

君を解放してあげなくちゃって思った。


いつだって、傷つくのは私だと思ってね、
悲劇のヒロインぶってたんだね。


ごめん。


そして、君にメールを送った。


「 今、思い出の場所にいるよ。
  沢山思い出の詰まった土地、居心地が良いよ。
  
  ひとつひとつ整理しないといけないね。
  忘れるためじゃなく、始めるために…。

  今までありがとう。
  本当に本当に大好きだった。
  
  どこかで逢える期待をしてしまったけど、
  これで良かったと思えるし、
  来てくれなかったこと、感謝出来る。

  君に負けない位、笑顔いっぱいで頑張るよ!
  お互い、幸せになろう。

  さよなら。
 」



不思議な位、涙が出なかった。


空を見上げて、大きく深呼吸。

次、この街にいつ来るんだろう…。

いや、もう来ないかもしれない。


 ありがとう 

心の中でつぶやいた。



そして、車に乗り込んだ。

大好きな音楽を聞いて、とても清清しい気持ちでちょっぴり長い旅に出た。




それなのに…。



いつだって、君は勝手だ。