彼女との関係は一年にも満たないものだったと思う。時期的には重なっていた気もするが、一人の女性と出会った。仕事の関係で同席し、酒宴でも向かい合わせの席になった。この人のことを書くことにしよう。

 
年齢は、少し下。おや?さっき話した彼女は10歳は下だったのかな?とにかく、二人目のこの女性は同世代と思って話ができる人だった。
 
******別れ、いや彼女が消えてどのくらい時間が空いたかは覚えていない。仲良しとして一年以上は経っていたと思う。実際にはわからないがそんな感じの経過があってのこと。僕は彼女を口説きたかった。思わせぶりなメールを送り、会って食事をする機会があればじっと目を見つめた。彼女は楽しく受け答えし、にこやかに応じてくれたがそれだけだった。
 
二人でお酒を飲んだことは何度もあったが、その日、いつもより遅い時間まで食事をし、軽く飲み、楽しく過ごし、店を出て少し歩いてから彼女を抱き寄せ**をした。
 
彼女は目を丸くして、こんなことがしたかったの?と呟いた。そう、こんなことがしたかった、前からずっと我慢してきたと正直に告白した。好きだ、というようなことも言ったと思う。しばらく彼女は目を丸くしたまま呆然とし、それからしばらくし黙って立ち尽くし、見つめる僕に自分から**をしてきた。
 
感覚を確かめるように、そっと。優しい**を何度か。それから激しい**、**的な**を互いに浴びせあった。出版社の社員たちに定時も残業もないのだとは彼女から聞いた話だが、僕たちが抱き合っていたのは都内のある大手出版社の社屋の真下、横断歩道に続く歩道だったと記憶している。すぐ脇を幾人かの人が通りかかったが、気にはならなかった。