最後まであきらめるな――。

 

これは成功者の決まり文句です。

 

あきらめずにやり続ければ誰でも成功する。

 

しかし、あきらめてしまったらそこで終わり。

それまでの努力は水の泡。

あきらめるのは弱い人間のすることだ。

 

世間にはそんな風潮がありますが、

本当に「あきらめる」ことは悪いことなのでしょうか。

 

そもそも「あきらめる」には2つの漢字があります。

 

一般的に「あきらめる」といえば「諦める」と書き、

その意味は「希望や見込みがないと思って断念する」ですが、

実は「諦める」の語源は「明らめる」だそうです。

 

「明らめる」とは事情や理由を明らかにすること。

 

つまり「諦める」は「明らかに極める」から来ているのです。

 

まずは事実や理由をはっきり認識して(明らめる)、

その上で状況に合っていなければ断念する(諦める)。

 

この流れが本来の「あきらめる」という行動なのでしょう。

 

「最後まで諦めるな」ではなく

「最後まで明らめろ」であれば、

まさしく成功の条件だろうと思います。

 

うまくいかないことに固執するとおおむね失敗します。

そこで諦めて次のチャレンジに目が向かないのは「明らめて」いないからでしょう。

 

明らめるとは「受け入れる」ことでもあります。

 

うまくいかない理由を冷静に分析して受け入れなければ、

何度も同じことでつまずくのは自明の理。

 

的確な判断は理由を分析して状況を把握することで成し得ます。

 

どう考えても無理だと「明らめ」たら、すみやかに「諦める」。

 

引き際は企業の存続を左右する非常に重要な判断です。

 

明らめるには「心を明るく楽しくして気持ちを晴れやかにする」

という意味もあります。

 

壁にぶち当たったとき、その壁を乗り越えようとする自分を楽しめているかどうか。

 

楽しめていないなら「明らめて」いないのかもしれません。

 

諦めるのが悪いわけではなく、

明らめずに諦める夢の途中の行動こそが、

それまでの努力を水の泡にしてしまう「もったいない」行為だというわけでしょう。

平成25年度の税制改正により、

平成27年以後に亡くなられた人から

相続税の基礎控除額が引き下げられました。

 

これにより相続税の課税対象となった被相続人の割合が、

前年の平成26年分に比べて3・6%増加したということが

国税庁の平成28年12月の発表で分かりました。

 

発表によると平成27年中(平成27年1月1日~平成27年12月31日)

に亡くなられた人は全国で約129万人(平成26年は約127・3万人)でした。

 

このうち相続税の課税対象となった被相続人は

約10・3万人(平成26年は約5・6万人)で、

課税割合は8%(平成26年は4・4%)と

前年に比べて2倍近くも増加しました。

 

近年の相続税の課税割合は4%程度を推移していましたので、

今回の基礎控除額の引き下げによって大幅に増えたことが分かります。

 

相続税の課税価格の合計は約14・6兆円で、

被相続人1人当たりにすると約1・4億円となっています。

 

たこれによる相続税の納税額は約1・8兆円で、

1人当たりでは1758万円になります。

 

相続財産の金額の構成比は土地が1番多く38%で、

その他は現金・預金等が30・7%、有価証券14・9%、

家屋5・3%、その他11・0%となっています。

 

平成25年度の税制改正によって

課税の対象となる人が増えた現在では、

「相続税は一部の富裕層だけのもの」という考えは見直す必要がありそうです。

半年間みっちり英語の

プライベートレッスンを受けてから渡米した、ある人の実話です。

 

到着3日目。

 

「あんなに勉強したのにまったく英語が理解できない」

という失意のどん底からスタートしたアメリカ生活も、

渡米から2カ月後には英語での日常会話に困らない程度まで上達しました。

 

日本での勉強がやっと実を結んだのかと思いきや、

意外にも役に立っていたのは中学英語。

 

渡米前の勉強がいかせるようになったのは

半年が過ぎた頃からで、

それでもやはり基本は中学の授業で習った英語だったそうです。

 

「切羽詰まると基本学習の記憶がよみがえるもんだね。

基本があってこその応用力だというのがよく分かったよ」。

 

商売にも通じる示唆に富んだ話ではないでしょうか。


ビジネスのノウハウが世の中にあふれている今、

その気になればいくらでも勉強はできます。

 

成功者の生の声を聞くこともできます。

 

しかし、それらを実践したからといってすぐに結果が出る人はまれでしょう。

なぜなら他人の成功事例は自分にとって「応用」だからです。

 

すでに成功している人には

自分なりのノウハウを確立してきた過程があります。

 

その過程は本人にとっての基本です。

つまり、プロセスは「基本」でノウハウは「応用」。

 

他人のノウハウを真似して目の前の問題を一時的に回避できたとしても、

それは対処療法に過ぎません。

 

基礎体力がないのに、

いきなりフルマラソンにチャレンジするのが無謀なことは理解できても、

商売では基本をないがしろにして

応用に飛びついてしまうことに自分ではなかなか気付けないものです。

 

商売の基本とは何か。

それは「人となり」ではないでしょうか。

 

商売が人と人との関わりで成り立つ以上、

人間的な部分が仕事の成功を下支えしているのは確かです。

 

日頃どんな心構えで仕事をしているか、

どんな態度で顧客と接しているか。

 

その基本を押さえて商売をしていれば、

必要なときに応用が利いて結果が出る。

 

自然の摂理とはそういうものなのではないでしょうか。