トランスポート/ティム・ラプソーン



ティム・ラプソーンは2004年に発表されたデビュー2作目となる「Natural Language」が黄色いガーベラのジャケットと共に印象的な作品として注目を集め、更に2006年に発表された3作目にあたる「Seventh Sense」は日本のジャズ愛好家の間で2007年のベストアルバムという評判を呼び、一躍脚光を浴びたイギリスの才能あふれる若手ピアニスト。
そのティム・ラプソーン待望の新作が発売される。
この最新作は彼のピアノとそのトリオを軸にしながら、ストリング・カルテットやR&B感覚溢れる女性バックグランドヴォーカル、そしてギター、パーカッションなどをそれぞれの曲想に併せて起用するなど、これまでのピアノトリオ作品から新たな世界に挑戦して豊かな作曲能力とアレンジの才能を見事に開花させた作品となった。
彼の素晴らしさはそのシンプルで親しみのあるメロディーとピアノのタッチの美しさであり、全編に亘って流れる彼のリリカルでみずみずしい感性は聴く人の心を深く和ませてくれる。
ブルースとクラシックの和声に深く根ざした彼の音楽の世界が見事に一枚の作品に結実した「Transport/トランスポート」は2012年ジャズ界の大きな収穫である。(メーカーサイトより)