TALES FROM THE BLUE/THOMAS WALBUM TRIO


デンマーク人のピアニストと日本人のリズムセクションが合体して作品を作る、というのは結構珍しい。
何かと相乗効果みたいなものが発生し、面白い作品となったのではないだろうか。
メンバーそれぞれがオリジナルの曲を持ち込み、それぞれの個性が染み出して、バラエティに富んだ内容に仕上がった。
嘉本信一郎は、北欧通で知られるドラマー。
アンダーシュ・シェルベリに師事した。
彼の曲も3曲あり、何気に北欧風な雰囲気が感じ取れるだろう。
土村のオリジナル曲「SPRING WALTZ」もどこか大陸的で、聴いていて何故かコペンハーゲンの夜景を想起させる。
いい曲だ。「ALONE TOGETHER」「SOLOR」「PORTRAIT IN BLACK AND WHITE」というスタンダード曲もバランスよく配置した。
ジャケのセンスも悪くない。