ニューヨークのジャズ・ライブハウス『スモールズ』とは?
“生録り”スモールズ・ライヴをひとりでも多くのひとに聴いてもらいたい。
日本にいて、いや、日本以外のどこにいても同じように、パソコンひとつあればニューヨークのジャズ・ライヴの生中継が楽しめる。
こんな驚きの企画をおこない、大反響を呼んでいるのがグリニッチ・ヴィレッジにある「スモールズ」である。
ウェブサイトに飛ぶと、店内に固定されたカメラがミュージシャンたちの熱演をリアルタイムで伝えてくれるのだ。
同店の営業時間は、いわゆるイースタン・スタンダード・タイムの午後7時半から午前3時ぐらいまで。日本とは約13~14時間の時差があるから、こちらで見ようとすると午前9時半ごろからパソコンの前にへばりついていればステージの中継に立ち会えるということになる。
日本にいながらにして、画面の前にいながらにして、ニューヨーク・ジャズの息吹が楽しめるのだから(しかも原則無料で。ドネイションは任意)。運がよければ店内を徘徊する“スモールズ猫”の姿も見ることができるかもしれない。
今みたらちょうどアレックス・シピアギンが渾身のプレイを繰り広げていたが、難点はひとつ、これに見入ってしまうと仕事が進まないことだ。
『原田和典のJAZZ徒然草 第57回』より抜粋