日常に侵入する自己啓発
~生き方・手帳術・片づけ~
(牧野智和)勁草書房
「日常に侵入する…」という表題に惹かれて手にした
本書は、学術研究成果の一部を書籍化したもの。
冒頭から「ハビトゥス」という単語が出てきたりしたので、
これまで読んだ自己啓発書の類とは別物であることが
一目瞭然でした。
:
ハビトゥスhabitusを検索してみると
~態度,外観,装い,様子,性質,習慣などを意味する
ラテン語。
人間は善への志向をもつが,その構成契機のうち情念
passioとともに道徳的選択に影響を与えるものが
habitusで,行為によって獲得された習慣である。
~とのこと。
情念(感情的ハビトゥス)は、EQorEIでおなじみですね。
本書で目についたのは
*「薄い文化」としての自助本読み(自己啓発書購読)
*「自分らしさ」の再文脈化 40代代論
*自分らしさ志向の際限なき適用
*手帳術の細密化と飽和 2000年代後半以降
*整理・収納論における自己啓発的転回
*私的空間を浄化するという発想
また、要所要所で「知見の整理」として表にしているので、
学術論文風の記述も、概略を見渡すことができます。
個人的に一番関心があったのは、「手帳術の発見」でした。
知見の整理の表では、
初の手帳読本→システム手帳論→手帳術本一般
→夢手帳→ほぼ日手帳→2000年代後半以降の時期別に
「争点、差異、闘争、界の形成」でまとめてありました。
私流にいうと、能率手帳→システム手帳→超整理手帳→
マンダラ手帳→ほぼ日手帳→今年は卓上カレンダー+A5
ノートという具合です。
本書では、「自己啓発界自体の内的論理は短期間では
さほど多く変容しないように思う。当面は安定的に持続する。
自己啓発界の拡大期が終わり、安定期に入ったことの表れと
考えることもできる。」と結論付けています。
無数の用途・技法による飽和状態が当面は続くということで、
私も、放浪の手帳旅に身を任せるつもりです。
では、4行読書日記でまとめます。
日常に侵入する自己啓発
~生き方・手帳術・片づけ~
(牧野智和)勁草書房
![]()
(事実)
一番印象に残ったものは何ですか
自分探しゲームを降りる、一休みする、
中抜けする、違うゲームを始める
注)一番印象に残ったことやアンテナに触れた事実を
一つ選んで書く。
直感的に思ったことは何ですか![]()
「薄い文化」としての自助本読み(自己啓発書購読)
から、自己決定へ
注)事実から得られた発見や感想などを書く。
![]()
(教訓)
学んだことをひと言でいうと何ですか![]()
取捨選択
注)学んだことを一般化、抽象化して書く。
![]()
(宣言)
その学びを活かしてどうありたいですか![]()
私は日々折々の自己決定を心がけています。
注)「こうありたい」という姿を描き、そうなれて
いる自分を想像して現在進行形で書く。
ではでは

