みんなの党の渡辺喜美代表が化粧品大手ディーエイチシー(DHC)会長から計8億円を受け取った問題で、浅尾慶一郎幹事長は5日、横浜市内で講演し、「党としてのけじめをつけて、反転攻勢をする」と語り、近く渡辺氏と会談する意向を示した。事態の収拾に向け、渡辺氏の代表辞任を含めて協議する考えだ。

浅尾氏は「党として大切なことは一致結束することだ。早急に結論を出す」とも述べた。資金の使い道や違法性の有無について党内で進めている調査について、15日をめどにまとめる予定の報告書の前倒しも視野に入れているとした。

渡辺氏は3月27日の記者会見以来、体調不良を理由に公の場に姿を見せていない。浅尾氏は講演後、4日に渡辺氏と電話で話した際に「党内に大変厳しい声がある」と伝えたことを記者団に明らかにした。