弘前公園のさくらのひみつ

 

日本三大桜名所の1つとして知られる青森県弘前市の弘前公園。日本最古のソメイヨシノを始め、約2,600本の桜の木が並んでいます。
その桜を守り、育てているのが、弘前市公園緑地課「チーム桜守(さくらもり)」です。

日本一のリンゴ生産地弘前で生まれた管理方法「弘前方式」

ソメイヨシノの寿命は、60年だと言われ、実際に弘前公園でも明治時代に植えられた桜が昭和0年代に入ると徐々に衰え始めていました。昭和27年、弘前公園管理事務所(現・弘前市公園緑地課)の、実家がリンゴ農家だった職員が、弱った桜の枝をばっさりと剪定し、根元に肥料を入れる出来事がありました。

当時は、「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」のことわざがあるように、元来、桜は切り口から病気が入りやすく、強い剪定は御法度とされていた時代。しかし、翌年には切り落とした枝先から若芽が芽生え、徐々に樹勢が回復。その光景をみて、公園管理事務所の初代所長であった工藤長政氏は、リンゴ農家に教えを請い、自らも研究を開始しました。桜とリンゴは同じバラ科であり、日本一のリンゴ生産地弘前ならではの「弘前方式」が育まれていったのです。

※弘前さくらまつり2023ホームページより抜粋