他人事では済まない相続実例PART1
【登場人物】
Aさん…サラリーマン
Bさん…Aさんの父親(他界)
Cさん…Aさんの母親(年金暮らし。 子供達から金銭的な援助は求めず年金とわずかな預貯金でまかなえる範囲でつつましく過ごす。)
Dさん…Aさんの妹(既婚、子ども2人)
【財産】
父親であるBさんが自分が先に亡くなっても妻のCさんの住むところを残してやりたい、妻が亡くなった後は兄妹が話し合ってどちらかが住めばいいと退職金で購入した土地と不動産(築18年)
【Aさんから見た相続】
僕は父親のBが亡くなった後、足腰の弱った母Cの面倒をみるため住んでいたマンションを出て妻と娘とともに母親Cと一緒に住むことにしました。
2~3年の同居生活ののち母親Cが亡くなりました。
四十九日法要が済んだ頃、妹のDから「遺産を分けてほしい」と連絡が入りました。
私は妹のCに「母さんに分けるほどの財産なんてないよ。貯金も100万ほどしか残ってないし。葬儀代払ったら足が出るくらいだ。足りない分を二人で出し合うか相談しようかと思っていたくらいなのに。」というと、
妹のCに「何言ってるの?お兄ちゃん。家をタダで自分のものにするつもり?それはずるいんじゃない?」と言われました。
僕は妹に「どうしろっていいたいの?」と聞くと
妹は「家の価格と見合うだけのものを私にくれるのがスジでしょ?兄妹なんだから半分こがとうぜんでしょう?」と言いました。
僕は母Cのためにわざわざ引っ越してまで同居したんです。妹は何もしていない。なのに財産をよこせだなんて…。せっかく父が一生の大半をかけて得たお金でたてた家なのに。でも家を売らないとお金なんて用意できません。
******************続く*******************