Audio Technica ATH-CK100PRO レビュー | 睡眠こそ至高

睡眠こそ至高

学生カメラマンのブログ。
カメラとオーディオ、音響、映像、PC、車、チャリ、本、学生生活など広範囲に書いていきます
更新は少なめですがレビュー記事は随時書き足ししてます

現在D800+D3で運用中


約150時間のエージングが終わったので、CK100PROのレビューをします。

正式名称      ATH-CK100PRO
形式         バランスドアーマチュア型
出力音圧レベル   109dB/mW
再生周波数帯域   20~18000Hz
最大入力       3mW
インピーダンス   39Ω
質量          約9グラム(コード除く)
プラグ・コード    Φ3.5 ステレオミニL型プラグ、1.2m/Y型
付属品        本体、ポーチ、収納ケース。イヤピ(S,M,LとコンプライM)



評価観点は以下のとおり。 ★10個評価。


●デザイン ★★★★★★★★☆☆

なかなか悪く無いと思う。チタンハウジングには、ダークの塗装が施してあり、落ち着きがある。
コードはしなやかで、多少絡まりやすい。プラグから75センチで分岐する。
結構LRの表記が大きいのが玉にキズ。ぱっと見た目で青と赤が目に入る・・・(写真参照)


●高音    ★★★★★★★★★☆

 非常に繊細かつ綺麗。
ハイハットやスネアのシャリっとした音も、刺さることなくそのまま出してくれる。
iPodtouch(4th)とウォークマンA855では、通常使用でボーカルの刺さりは気にならなかった。
(意識して聞くと、確かに刺さってる感がある。意識するな!としか…)
コンプライを使うと折角の高音の良さが失われてしまうので余りオススメしない。


●中音 ★★★★★★★★★★

 高音も確かに澄んでいてとてもいいが、中音はオーテクの緻密なチューニングを感じることができる。
如何にもBA型というかんじ。
ピアノの繊細さから、エレキの鋭さ、アコギの和音、男性ボーカルの太さまで、情報量が多いのに煩くなく、聴きやすい。
バイオリンのピッツィカートの微妙な震えとかかなりいい感じ。
ピアノも極めて原音に近い音をグランドピアノの特徴的な音でそのまま出してくれる。


●低音  ★★★★★★★☆☆☆

 3ドライバのおかげか、BA型としては量も多く、質も高い。
ただ、恐らくドライバのせいか、バスドラムの「ボンッ」という感じの打撃音にイマイチ締まりがなく、ボワッとした感がある。
言うなれば、沈み込みが足りない、という感じ。
そこ以外は無問題。フロアタムやトムの「ポンッ」て音はとてもきれいに表現してくれる。
ベースの響きなども質の良い音を聴かせてくれる。


●音の総評 ★★★★★★★★☆☆

高音よりのドンシャリと言える。Westone4のように下から上までフラットというわけではない。
モニターらしさと、聴く楽しさを兼ね備えた感じ。
中音域から高音域で音を出す楽器類(ピアノとか弦楽器とか木管金管とか・・・)
の原音再生能力は特に素晴らしく、当たるところ敵なし。

一番の特徴は、高音のきれいな伸びだろう。他社BA型ではどれもこれも女性ボーカルが、頭を上から押さえつけられたかのように頭打ちになるところが、100proではキレイに伸びてくれる。この女性ボーカルの素晴らしさは他が追随することができない圧倒的な長所である。

定位は中央方向に集中し、ボーカルは中央少し上あたりに定位する。
音場はオーテクらしく、あまり広くないが、豊かな立体感を持つ。
解像度も高く、音の分離も非常に良い。
高音の伸びのおかげか、ポートがないのに音が閉塞しておらず、チューニングの素晴らしさが感じられる。
低音の締まり改善のために、後継機種はダイナミックドライバとのハイブリッドを期待する。

高音が結構強いので、曲によってはちょっと・・・というのもチラホラ。
オーテクの音に洗脳された人(=自分)には問題なく感じられるものの、そうでない人は買う前に是非試聴すべき。



●フィット感  ★★★☆☆

ちゃんとはめればうまくフィットする。店で視聴しただけじゃうまくフィットさせるのは恐らく無理で、慣れるのに時間を要する。
しかし慣れると、すぐに装着できるしフィット感も高い。
装着方法については下の方で解説。


●外音遮断性  ★★★★☆ 

 非常にいい。電車やバスの中でも問題なく使用可能。コンプライを使うと更によくなるはず。


●音漏れ防止  ★★☆  

常識的な音量なら音漏れしない。

●携帯性  ★★★★★★☆☆☆☆

イヤホン本体はちと重いし、キャリングケースは正直あまり使い勝手がよくなくて、微妙な感じ。
まぁ音質に関係するわけでもないし。



★ 装着方法 ★

多分この機種の一番の敵は装着の難しさ。
慣れるまでは何この糞フィット感と思うはず・・・

なので図解。

まず、オーテクのロゴとRL表記の文字を水平にする。
そしてSHURE掛けの要領で装着。
その後、



・・・なんというクソワロスな手描き絵。まぁそれはさておき、
こんな感じに、本体を回転させることで、圧倒的に装着感が増します。
言ってることが分からない?フィーリングでわかってください。
慣れればSHUREなみのフィット感です。

こんなわざわざ丁寧に(爆)図解してるところは他には無いと思います。

でも恐らくこのやり方がベスト。



そして毎度おなじみ「その他詰め合わせ」

・ポートがないため、頭内定位バリバリで閉塞してるはずなんだが、高音の伸びとチューニングのおかげか、
頭内定位は気持ち悪くなく、閉塞もほぼない。むしろ閉塞どころか広がりがある。
・プラグがださいのが残念。折角ならCKM1000のようにアルミプラグにしてほしかった。
・ビットレートが低いと、それを忠実に再生してしまうため、満足できないはず。同じ曲なら、
  ビットレートが低いほうがよりボーカルが刺さりやすくなってしまうし。
  最低でも256Kbps以上にしたいところ。YouTubeから落とした曲とか論外の極み。
・自分の耳はかなり小さいので、今までイヤピはXSやXXSを使ってたが、
  なぜかCK100PROはMサイズが一番フィットした。イヤピは社外品を含め、幅広く試すべき。
  ソニーのハイブリが合う人も結構いるとか。
・コンプライは折角の高音をダメにしてしまうのでおすすめしないが、どうしても使うのなら、
  前後を逆にして使うと高音の減衰を少しでも避けられる。
・本体ノズル部には、スポンジの繊維のようなアコースティックレジスターが入っている。
 ノズルに接着されてるようで、取り外しはできない。
・タッチノイズは、SHURE掛けでほぼなくなる。
・コードは結構太いので、まず断線することはない。
  むしろMMCXの接触不良の可能性のほうが高いので、故障したらそこを疑うべき。



最後に写真を。


なんか構図がおかしいのはご愛嬌。
外箱と内箱。





そして中身。内箱はただの紙でできてるので、やけに安っぽい。





付属のケースとiPod。ケースは結構大きく、厚みがあって結構邪魔。





そして中身。たしかこんな感じだったはず。
かなり収納しづらいし、一度このケースをポーチに入れると今度は取り出しにくいので、使わないことに。




イヤホン本体はこんなかんじ。イヤホンにしては尋常じゃない重さが。
LR表記はこんな大きくなくてよかったのに・・・




プラグとコードと分岐部。L字プラグで、ケーブルは太め。
上にも書いたが、プラグから75センチで分岐する。




んで今つかっているケース。 付属のものより大きいけど、イヤホンをなおしやすいのでこれを使用(「なおす」って方言なんだよね…)



開けるとこんなかんじ。周囲にコードを巻き付け、内側に本体を入れる感じ。
意外と使い勝手がいい。製品HPへのリンクはこちら



全体を通して、質が高く、値段は高いですが(2012年2月現在、最安で3万6千円ほど)
十分に買う価値があります。



以上、ATH-CK100PROのレビューでした。



その他詰め合わせは、適宜追加していきます。


<2012年12月1日追記>

MMCX端子で接触不良が起こったので、修理送り。
右が接触不良になって、その数日後に左も同様に接触不良に。
保証期間内なので無料。


<2013年 10月12日追記>

先日、100proがディスコンになり、新しくATH-IMシリーズが発表された。
余裕があれば、買ってレビューしたいと思う。
また、この1年半でSHUREのSE846やUEのUE900など、新しいBA型イヤホンが発売されたが、少なくともUE900に関しては、100proとは傾向が違うものだと追記しておく。


新しいブログに、この記事をほぼコピペして貼り付けています。(アクセス稼ぎと移行)