仕事の契約満了まで あと少しに迫ったある金曜日の晩。
一通のメールがきた。
「今何してるん?」
坂下さんだ!!
「まったりしとります」
と返すと、
「今、細ちゃん(細川)と飲んでるんやけど、来る?あとで佐藤さんとも合流するんやけど」
細川さんというのは、同じ部署の 坂下さんより2つ上で、坂下さんが会社で一番仲良くしている人。
私は考える事もなく、即 「行きます!」と返事をした。
明日休みだし、私もお酒飲みたいな・・・
って思ったんだけど、自宅から店までは結構距離があるし、
この為だけにタクシーを使うのはアホらしい・・
と思い、やむなく原付で行く事にした。(電車を使ってもあまり意味がない場所)
店に着くと、そこにいたのは坂下さん、細川さんと、あと違う部署の谷口くん(20代)だった。
佐藤さんは まだ会社でやる事があるので、まだ来てなかった。
坂下さんに「ナニで来たん?」と聞かれ、「原付で来ました」と答えると、
「そうなん!?飲めんやんっ」
「そうなんですよ・・・。だから迷ったんですよ・・・。でもタクシーでっていうのも・・・ねぇ?」
結局ウーロン茶を頼んだわけですけど、この時
うわっ、コイツ何しに来てん!? とか思われてんちゃうかな(∀・;)オドオド(;・∀) とか
坂下さんへの気持ちバレたんちゃうかな(∀・;)オドオド(;・∀) ってちょっと思った。
まぁでも、お酒を飲めない頃からでも こういう場は好きだったし、
その辺は「ま、えっか(・∀・)」と半分開き直り。
1杯目を飲み干した所で、坂下さんが 「何か飲む?」 と聞いてくれて
「あ~じゃ何にしようかな・・」 とメニューを見ていると・・・
「せっかく来たのに・・・。飲めんの辛いなぁ。」 と坂下さん。
飲みたい。
けど原付だし、今日は良くても また明日ここまでタクシーで取りに来るのが非常にもったいない。
いろいろ相談した結果、細川さんからタクシーチケットをいただける事になった(・∀・)
ラッキー((*´∀`)) 酒が飲めるぜ~
時間は0時を回ろうとしていた。
佐藤さんには何度か連絡をしたにもかかわらず、一向に繋がらない。
もう絶対帰っただろうと判断し、店を出ることにした。
結局私はお酒を一杯しか飲めなかった・・・。
「飲み足りんのちゃう?」
席を立つ時、坂下さんにボソッと言われた。
「そうですねぇ~・・・。」
そう答えた。
もしかして、誘ってくれてる・・・?
そんな期待を抱きながら。。。