キスを拒んだ事を 少し申し訳なかったと思いながら寝る準備をした。
急な泊まりで何にも持ってない(化粧水とか・・)為、風呂には入らず
でも、歯磨きだけは済ましてベッドへ向かった。
もちろん、部屋はシングルだからベッドはひとつしかない。
私は基本的に、恋愛感情がない人でも一緒に寝れたりするので、
その辺の抵抗は全くなかった。
そして 私が先にベッドに入って、壁側の方を向き、高野さんに背を向けるようにして横になった。
高野さんがベッドに入ってきた。
すると 高野さんの右腕がスルッと頭の下に潜りこんできた。
抵抗はしなかった・・・。
いや、正直に言おう。
抵抗する気はなかった・・・。
”男の人に腕枕されるなんて いつぶりだろう・・・(*/∇\*) ”
ちょっと嬉しかった。
頭の下に敷かれた右腕を曲げ、左腕も私の身体を包み込み
後ろから ぎゅっ と抱きしめられる状態になった。
と同時に、高野さんの吐息が聞こえた。
不思議と すごく安心した。
なんて言うのだろう・・
その抱きしめる強さ加減や、思わず漏れてしまう吐息を聞くだけで
”大事にされてる感”がすごく伝わってきた気がした。
そして高野さんは 私を抱きしめたまま
「オマエの事が好き・・・。オマエがいい・・・。」
そう 耳元でささやいた。
`;:゛;`;・(゜ε゜ )ブッ!!w
思わず笑ってしまった・・・。
だって・・・
耳元で・・・
そんなセリフ・・・
クサくね?((*´∀`))
高野さんは 笑う私にお構いなく何度も同じ事を言った。
そして・・・
「なぁ・・・。キスしようよ。」
一度 拒んでしまった事を少し申し訳なく思っていたのもあったけど
笑ってしまったにも関わらず、
抱きしめられて、甘い言葉をささやかれた事は 悪い気はしなくて
”私もキスしたい・・・”
そんな気持ちになった。
抱きしめている高野さんの腕を少し解き、
私は高野さんの方を振り返った。
そして、私から チュッ と 一瞬だけの小鳥キスをし、
すぐさま また背を向けた。
高野さんは再び 私を抱きしめた・・・。
でも、さっきよりも うんと強く、ぎゅぅぅぅぅぅっと抱きしめた。
”私・・・、高野さんに愛されている・・・。”
そう実感できるようなハグだった。
「ホンマにオマエの事がめっちゃ好き・・・。オマエがいい・・・。」
と、真剣に何度も言う高野さんとは正反対で、
笑いながら 「ありがとうございま~す(*´∀`)」 と言う私に
「そうやって言われるとなんかムカツクわぁ~(*`▽´*) 」
なんていうようなやりとりをして、全然えっ ちな雰囲気にはならずに済んだ。
同じ体勢でずっといる事が疲れてきて
話しながら、時折 仰向けになったり、
また壁の方を向いたり・・・
でも、高野さんの方に身体の向きを変える事はしなかった。
ただ、仰向けになった時 話をするのに顔だけ向ける事はあった。
目が合った時 高野さんは顔を近づけてきた。
私は受け入れ態勢だった。
”1回するのも 2回するのも一緒一緒”
今度は少し 長めのキスをした・・・。
離しては見つめ合い、またキスをする。
時々、舌が唇をなでるように当たるけれど、決して奥には入れてこない。
すごく優しいキス。
”慣れてんなぁ~~~~”
そんな事を思いながら キスに浸っていると
高野さんの左手が・・・!!!