疲れた、非常に疲れた。




大急ぎで階段を上がっている。


成長のスピードを超えている。


でも昔からそうじゃないか。



だから、これが私。




とりあえず、私は特別扱いされる人間なのだ。


だから、大丈夫だ。


なんでもすり抜けられる能力をもっているのだ。



それって結構すごいことじゃないか。


鍛えて手に入れられる能力じゃないんだから。




私は走る。


とりあえず必要なのは、風を読むことだけ。