数年前に北海道に
ツーリングに行った時
中標津と言う小さな町で
宿をとった

朝、朝食を食べに行ったら
食堂のおばちゃんが
今朝は寒かったね、なんて
ホテルのスタッフと話していて


そうしたら、おばちゃんが
はっと思い付いたように

「あ!そっか、今日から8月か!
    どうりで寒いわけだ
    もぅ夏も終わりだねぇ~」

とか何とか言った


私と夫はその発言に驚いて
顔を見合わせてしまった

確かにその日は涼しかった
そうして思った

そうか、北海道は
そうなのだな
北海道の夏は短くて
7月だけが
夏と呼ばれるのだな

だからここの人達は
夏を喜び尊ぶのだな

私たちは
その細やかな
季節の喜びを
分けてもらっているのだな

そう思うと無性に嬉しかった

数日後に旅を終えて戻る本州は
8月から夏本番を迎え
うんざりする程暑くなる事も
何故か嬉しく思われた