自分を変えるとは? | コミュニケーション力向上委員会!CAC49

自分を変えるとは?

こんばんは。

コミュニケーション力向上委員長の大津です。


今日は

自分を変えるとはどういうことか?

について書いてみたいと思います。


とても深いテーマなので、

細かく書くとキリがありませんが、

なるべくシンプルに理解できるよう試みてみます。



【①自分を変える事には3段階の深さがある】


自分を変えると言っても、

大きく分けて3段階の深さがあると

私は考えています。


その3段階とは

①外面に現れている言動を変える


②内面にある価値観や認知、考え方を変える


③価値観や認知の元になる原因を変える



という3つです。


これを理解するために、

人格の構造を単純にモデル化して

図に描いてみます。


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私たちは、お互いに相手がやっていること観察して、

「あの人はこういう人だ」「この人の性格はこうだ」と

評価しあっています。


その評価の元になるのは

外面に出ている言葉や行動、つまり言動です。


たとえば、

いつも怒ってばかりいる人を見て、

あの人は短気な人だと評価するわけです。



しかし、こうした言動は何の脈絡もなく

突然生じるのではありません。


それぞれの人の

内面にある価値観や認知の仕方、考え方

から生まれるのです。


たとえば、

「人は常に平等に扱われるべきだ」

という価値観を信奉している人は、

不平等に扱われると怒り出します。


しかし、

「人は常に平等に扱われるとは限らない」

と考えている人は、

不平等に扱われることがあっても

さほど怒りを感じないでしょう。


つまり、

価値観や考え方が違えば

表に出てくる言動も違うものになるわけです。


さらに、

その価値観や認知、考え方もまた

無意識化された経験や教えから生まれています。


たとえば、

「人は常に平等に扱われるべきだ」という信念は

子供の頃の親との何らかの関わりの中から

生まれているのかもしれません。


兄弟の間で親から不平等な扱いを受けて

悲しい思いをした経験が無意識化して、

その信念を生んでいるのかもしれませんね。


まあ、細かいことはともかく、

人格は単純に言うと3重構造になっており、

どの構造にアプローチするかによって

「自分を変えること」の意味が変わってきます。



【②3段階のどこにアプローチするか?】


一言で「自分を変える」と言っても、

外面に現れている言動を変えるだけ

の場合もあれば、


言動を生む価値観や認知や考え方を変える

場合もあります。


さらに深く突っ込んで、

無意識化された原因の部分にアプローチする

場合もあります。


人格の内側にアプローチすればするほど

深く、本質的に変われますが、

当然変わるのは難しくなり、


外側にアプローチするほど、

変化は表面的になる代わりに

変えやすくなります。


たとえば、

自分の苦手な人と上手く付き合うために

表面的に上手くやるテクニックを学習するのは

外側へのアプローチですね。


この場合は自分の価値観は変わりませんから、

「この人苦手だな~」という内心の想いは残ります。


しかし、心の中とは裏腹に

表面的に上手くやることは可能です。


一方、その苦手な人との関わりをきっかけに

自分の内面へ、そして内面を作っている大元へと

洞察を深めていくことも可能です。


その洞察の結果、

自分が深く、本質的に変わる経験をすることがあります。


なんだか、こういう風に書くと、

テクニックを学んで表面的に変わることが

レベルの低いこと、あまり良くないこと

のように感じた人がいるかもしれませんね。


しかし、必ずしもそうとは言い切れないと

私は思います。


なぜなら、表面的な変化であっても

そのおかげで生き易くなったり、

日常生活が上手くいって気持ちが安らかになる

ことがあるからです。


浅いレベルにアプローチするか

深いレベルにアプローチするかは

時と場合によると私は考えています。



さて、もう0時が近づいてきたので

今日はこの辺で終わりにします。


また明日、お会いしましょう^^。