右肩下がりタイプの性格分析 | コミュニケーション力向上委員会!CAC49

右肩下がりタイプの性格分析

こんばんは。

コミュニケーション力向上委員長の大津です。


さあ、今日もさっそく

エゴグラム分析講座を始めましょう。


皆さん、昨日出したゆる~い宿題は

やってみましたか?


以下に私の答えを書きますので、

自分の考えと照らし合わせてみてください。



【①右肩下がりのエゴグラムの解釈】


昨日宿題として出したのは、

下のような右肩下がりのエゴグラムを持つ人の

性格分析でした。



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エゴグラムを分析するにあたって

まず最初に見るべきポイントは、

点数が一番高いところと一番低いところです。


このエゴグラムだと

最高点はCP(批判的な親)=20点(満点)

最低点はAC(従順な子供)=4点

となります。


(注)

今日初めてこのブログを訪れてくださった方は

右サイドバーの上の方にある

「①コミュニケーションの問題が見えるエゴグラム」

という所をクリックして、

エゴグラムに関する概説記事をお読みください。


さて、この最高点と最低点から読み取れるのは、

以下の2点です。


①CPが突出して高い

 ⇒この人が相当批判精神が強く、

   妥協を知らない厳しい人だということ


②ACが非常に低い

 ⇒他人の目を気にして

 遠慮する人ではないこと


すなわち、相手が誰であろうと、

正しいと思うことはズバリと言うし、

厳しく批判するタイプだということです。


良く言えば

正義感が強く、何事にも妥協しない人。


悪く言えば

口うるさくて、辛辣(しんらつ)な人。


だと思われます。


たとえば、こういう人が会社の役職につくと、

敵をなぎ倒して進むような

パワフルなリーダーシップを発揮します。


しかしその一方で、

部下の気持ちなどお構いなしに叱り飛ばすので、

部下が委縮しがちです。


特にACが高い部下にとっては、

非常に恐ろしい存在でしょう。


また、学校の先生なら

「鬼の○○」みたいな

かなり怖いイメージを持たれるはずです。


さらに、子供を持つと、

非常に厳しい親になりがちです。


しかし、

最高点と最低点以外の

3つの指標(NP、A、FC)に目を向けると、

面白いことが見えてきます。


特に注目すべきは、

NP(養育的な親の気持ち)が16点と

相当高いレベルにある点です。


つまり、この人は

CPとNPが両方とも高いタイプなのです。

(CP>NPではありますが)


妥協を許さない厳しい面があると同時に、

相手を思いやる気持ちや

弱いものを助けたいという気持ちも持っています。


もし、CPが高くてNPが低ければ、

厳しいだけの煙たい人になってしまうのですが、

CPと共にNPも高いので、

厳しさと優しさを両方持っていると言えるでしょう。


(参考:もしNPが低かったらこんなエゴグラムになる)

⇒こういうタイプは厳しいだけの人になる。


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話を右肩下がり型に戻すと、

右肩下がりのタイプには

ボランティア精神が旺盛な人が多く見られます。


CPが高い=正義感が強く

NPも高い=弱いものを見ると助けたくなる

からです。


ただ、CPが満点ですから、

妥協というか遊びが全くないのが

このタイプの弱点です。


遊びがないのは

FC(自由な子供の心)が低いところからも

うかがわれますね。


自分を解放してはしゃぐことができないので、

外見的には恐く見られることが多いでしょう。



【②右肩下がりタイプのコミュニケーション】


右肩下がりタイプの人の

コミュニケーション上の問題は、

他人に対してつい厳しいことを言ってしまう点です。


元々批判精神が強い上に、

ACが低いので遠慮がありません。


上司であろうと、お偉いさんであろうと

ズバリと正論を吐いてしまうので

トラブルになりがちです。


ただ、先ほども書いたように、

NPの高さが緩衝材の役割を果たしています。


高いCPで辛辣なことを言ってしまっても

一方でNPの優しい気持ちがあるので

後からフォローしたり、


辛辣なことを言おうとした時に

ふと相手がかわいそうになって、

言葉を飲み込んだりすることがあるでしょう。


NPの高さで救われるタイプと言えますね。



【③右肩下がりタイプの改善の方向性】


右肩下がりタイプの性格上の改善

およびコミュニケーションの改善のためには、

以下のような方向性が考えられます。


①あまりにも高いCPを下げる


 ⇒極端な非妥協的態度を改め、

  時には妥協できるようになること

 

 ⇒妥協的態度を取り入れることで

  他者への批判を緩める


②非常に低いACを上げる


 ⇒他人に遠慮する気持ちを持つ


 ⇒人の気持ちを慮(おもんばか)ることを

  学習する


③FCももうちょっと上げる


 ⇒開放的で楽しい雰囲気を身に着け、

  外見上の固さを和らげる


 ⇒もう少し親しみやすい感じになること



たとえば、

下のようなエゴグラムに改善していくことが

目標となります。



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もちろん、

上のエゴグラムは唯一の正答ではありません。


もっと別な形に変えることを

目標にしても構いません。


要は、

自分の性格タイプとコミュニケーション

問題点を把握


どんなタイプになりたいか?

どんなコミュニケーションがとれるようになりたいかを

考えて、目標設定すればいいのです。



今日は「右肩下がりタイプ」について解説しました。


明日はまた別のタイプについて

解説していく予定です。


では、また明日お会いしましょう^^。