うつ病タイプのエゴグラム
こんにちは。
コミュニケーション力向上委員長の大津です。
昨晩は結局、午前3時過ぎまで仕事をしていたので、
早起きできませんでした(苦笑)。
記事の公開が遅くなって、すみませんでした。
でも、ようやく泥沼は脱出したので、
またバリバリ書きますよ~。
さて、さて。
好評をいただいているエゴグラムシリーズ。
もう一丁、書いておきましょうね。
今まで何回か書いてきたように、
アイムナットOKの考え方を持っていると、
どうしてもストレスをためる人生となってしまいます。
アイムナットOKで、ユアOKだと
自分を抑えて、相手に無理に合わせる行動が
当たり前になってしまうからです。
コミュニケーションのクセになってしまうんですね。
(注)アイムナットOK、ユアナットOKは
かなり深刻な人生観なので、とりあえず置いておきます。
さて。
アイムナットOK、ユアOKの人のエゴグラムを見ると、
FCがかなり低く、ACがとても高いという特徴があります。
自分自身の自由な表現を控え、
相手に合わせる面が非常に発達しているからです。
前々回に紹介した
①仕事中毒になりやすいタイプ
②肥満症になりやすいタイプ
も、このパターンに当てはまります。
FCが低く、ACが高いと言っても、程度問題で、
凸凹がゆるければ、そんなに問題はありません。
でも、FCが2~3点で、ACが18点というように
両者に極端な差があると、
非常にストレスの多い人生になってしまいます。
あとは、CPやNP、Aの3要素がどんな風に働くかも
ポイントになりますね。
例えば、うつ病になりやすい方の
エゴグラムを見てみましょうか。
①CPが非常に高い:
批判や避難の気持ちが強い。
こうした批判の気持ちは内にも外にも向きます。
しかし、下記のように
FCが低く、ACが高いという特徴があると…
②ACも非常に高い:
③FCが非常に低い:
人に気を使うので、
他人に対する批判の気持ちが出せず、
批判の気持ちが自分に向いてしまいます。
結局自分が悪いんだ。
ぜんぶ自分のせいなんだ。
あの時、自分がああしておけばよかったのに…。
そんな風に、心の中で
自己嫌悪や自己処罰の形で処理されます。
また、
③FCの低さ+④NPの低さがあいまって、
他人との楽しく、温かな関わりを持つのが苦手で、
自分のカラに引きこもる傾向があります。
このタイプの人は、
幼い頃に親に十分甘えた経験がないので、
積極的に人と関わっていくのが難しいのです。
孤独な気持ちを持ち、
批判が自分に向いていくことで、
徐々に気が滅入って、
うつ病を発症するという結果になりがちです。
こうした心の中の力関係を理解し、
その力関係を変えていくことで、
自分と人との関わりを変えていこうというのが、
エゴグラムの自己分析の目標です。
その自己分析のことを、
交流分析の用語では構造分析と呼んでいます。
たとえば、上の例で言えば、
W字型になった自分の心の中の構造を理解し、
CPを下げ、NPを上げ、FCを上げ、ACを下げる
ということですね。
交流分析では構造分析の他に、
他人とのやり取りのパターンを分析する
交流パターン分析、
繰り返しトラブルを起こすような行動パターンを知る
ゲーム分析(こういう行動パターンをゲームと呼びます)、
以前記事に書いた「人生脚本」を分析する
脚本分析
などがあり、なかなか奥が深いです。
いずれも、コミュニケーションそのもののに関わるので、
このブログでも紹介しますし、
何かまとめたものを作って配布するといった
別の方法でも深堀していこうと考えています。
では、今日はこの辺で。
