うつ病タイプのエゴグラム | コミュニケーション力向上委員会!CAC49

うつ病タイプのエゴグラム

こんにちは。

コミュニケーション力向上委員長の大津です。


昨晩は結局、午前3時過ぎまで仕事をしていたので、

早起きできませんでした(苦笑)。

記事の公開が遅くなって、すみませんでした。


でも、ようやく泥沼は脱出したので、

またバリバリ書きますよ~。


さて、さて。

好評をいただいているエゴグラムシリーズ

もう一丁、書いておきましょうね。


今まで何回か書いてきたように、

アイムナットOKの考え方を持っていると、

どうしてもストレスをためる人生となってしまいます。


アイムナットOKで、ユアOKだと

自分を抑えて、相手に無理に合わせる行動が

当たり前になってしまうからです。


コミュニケーションのクセなってしまうんですね。


(注)アイムナットOK、ユアナットOKは

かなり深刻な人生観なので、とりあえず置いておきます。


さて。


アイムナットOK、ユアOKの人のエゴグラムを見ると、

FCがかなり低く、ACがとても高いという特徴があります。


自分自身の自由な表現を控え、

相手に合わせる面が非常に発達しているからです。


前々回に紹介した

①仕事中毒になりやすいタイプ

②肥満症になりやすいタイプ

も、このパターンに当てはまります。


FCが低く、ACが高いと言っても、程度問題で、

凸凹がゆるければ、そんなに問題はありません。


でも、FCが2~3点で、ACが18点というように

両者に極端な差があると、

非常にストレスの多い人生になってしまいます。


あとは、CPやNP、Aの3要素がどんな風に働くかも

ポイントになりますね。


例えば、うつ病になりやすい方の

エゴグラムを見てみましょうか。


【うつ病の人の典型的なエゴグラム】

コミュニケーション力向上委員会!CAC49-うつ病エゴグラム


①CPが非常に高い:

批判や避難の気持ちが強い。

こうした批判の気持ちは内にも外にも向きます。


しかし、下記のように

FCが低く、ACが高いという特徴があると…


②ACも非常に高い:

③FCが非常に低い:

人に気を使うので、

他人に対する批判の気持ちが出せず、

批判の気持ちが自分に向いてしまいます


結局自分が悪いんだ。

ぜんぶ自分のせいなんだ。

あの時、自分がああしておけばよかったのに…。


そんな風に、心の中で

自己嫌悪や自己処罰の形で処理されます。


また、

③FCの低さ+④NPの低さがあいまって、

他人との楽しく、温かな関わりを持つのが苦手で、

自分のカラに引きこもる傾向があります。


このタイプの人は、

幼い頃に親に十分甘えた経験がないので、

積極的に人と関わっていくのが難しいのです。


孤独な気持ち持ち、

批判が自分に向いていくことで

徐々に気が滅入って、

うつ病を発症するという結果になりがちです。



こうした心の中の力関係を理解し、

その力関係を変えていくことで、

自分と人との関わりを変えていこうというのが、

エゴグラムの自己分析の目標です。


その自己分析のことを、

交流分析の用語では構造分析と呼んでいます。


たとえば、上の例で言えば、

W字型になった自分の心の中の構造を理解し、

CPを下げ、NPを上げ、FCを上げ、ACを下げる

ということですね。


交流分析では構造分析の他に、


他人とのやり取りのパターンを分析する

交流パターン分析


繰り返しトラブルを起こすような行動パターンを知る

ゲーム分析(こういう行動パターンをゲームと呼びます)、


以前記事に書いた「人生脚本」を分析する

脚本分析

などがあり、なかなか奥が深いです。


いずれも、コミュニケーションそのもののに関わるので、

このブログでも紹介しますし、

何かまとめたものを作って配布するといった

別の方法でも深堀していこうと考えています。


では、今日はこの辺で。