35歳から「精子力」ガクンと落ちる? 驚愕の事実
女性が年を重ねて妊娠力が落ちはじめるという話は有名だけど、実のところ男性にも似たような現象が…!!というお話。
まあそりゃそうだよね、男女関係なく年齢とともにいろんなとこにガタがくるのは当たり前っちゃ当たり前だよね…。
前回のブログ といい、加齢がらみの悲哀漂う内容の連投となったわけだけど、この二つの記事を読んだ時に思い出したことがありまして。
…それは、さかのぼること数年前。
わたしが友達に誘われて参加した飲み会の席で、当時40代前半の初対面男性(独身)が女性参加者に向けて突如言い放った言葉。
「オンナと違い、オトコの加齢は劣化ではなく進化である。いくつになっても子供も作れるし、オトコの人生はいつだって右肩上がり。
半面、オンナは年を取れば子供も作れなくなるし、衰えてゆく容姿を抱えて生きるのが困難になっていくばかり。オンナは若さだけが頼りのかわいそうな生き物。」
その場にいた列席者は総じてドン引き。
しかしこの40男(以下シローさんとします)、一瞬にして重苦しくなった空気をものともせず、同世代の女性にはかけらも魅力を感じないだの、俺に似合うのは20代の女性しかいないだの、オトコは年齢を重ねるほどに魅力が増してひたすら輝いていくだの、その後もべらべらと持論をまくし立てていっそう場の空気を凍りつかせた。
外資の大きな会社に勤めていてかなりの高収入というシローさんではありましたが、髪の毛も20代男性と比べて明らかにボリュームが寂しく、体型ももっさりして機敏さからは遠い風体…
当時20代だったわたしが初見の時点で「あぁ、絶対ナイな」と一瞬でシャッターを下ろした記憶があります。
飲み会後、参加していた私の女友達(20代)をいたく気に入ったらしく熱烈にアプローチしていましたが、完全に相手にされていませんでした。
「男性は年をとればとるほど右肩上がり」と息巻きながらも、熱弁をふるった割にまったくパッとしない顛末を迎えた哀れなシロー。
持論を熱く展開するならば身を以て論拠を提示していただきたい、と強く思った出来事でした。
なんだかねぇ、この二つの記事を読んで、あの時のシローに見せてやりたかったな、と。
最初の記事 に登場する43歳の堀江さん(仮)に若干シローが重なり哀れに思いつつも。
・・・シロー、今頃どうしてるかなぁ。
多分今頃50歳くらいになってると思うんだけど、まだ「オトコの加齢は進化だ!すわ右肩上がり!」とか言ってるのかな。(笑)
シローの現在に思いをはせたひとときでした。
以下、抜粋。
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近年、社会問題にもなりつつある「不妊」という問題。実は精子に原因がある場合があることをご存じだろうか。
「精子の数が少なく、動きも悪いですね。自然に妊娠するのは難しいでしょう」
東京都に住む教師のAさん(42)は、37歳の時に受けた精液検査で、医師からそう告げられた。Aさんは35歳で3歳年下の女性と結婚。2年たっても子どもを授からず、不妊検査を受けた。妻に不妊の原因は見あたらなかったが、Aさんは重度の男性不妊症と診断されてしまった。
精子力は“35歳”が曲がり角という報告が、昨年11月に発表されている。
この研究を指揮する獨協医科大学越谷病院の岡田弘医師(泌尿器科)は、こう解説する。
「精子には、受精した卵子を刺激して、受精卵を胎児に成長させる力があります。この『受精を促す能力』は、子どもを授かったことのある男性の場合、ほとんど低下しません。一方、不妊に悩む男性のなかには、この能力がもとから低い人がいて、さらに35~40歳からガクンと下がるのです」
受精を促す能力が低下する原因は、まだ解明されていない。加齢の影響は大きいと考えられている。
「精子の質は10代がピークで、精子の数は35歳以降毎年1.71%、精子の運動率は44歳以降で毎年1.74%低下します。遺伝子が傷ついた精子は増えていき、『精子力』は衰えていくのです」(岡田医師)
世の中には高齢で子どもを授かった男性もいて、俳優の上原謙は71歳、三船敏郎は62歳だった。インドでは90歳を超えたケースもあるが、あくまで特例だ。
子どもは“天からの授かりもの”ともいわれる。できるだけ自然に妊娠・出産したいという気持ちは理解できるが、悠長に構えていられない「現実」がある。
大宮中央総合病院の飯野好明医師(産婦人科)は、こう話す。
「晩婚化で、問題は深刻になっています。2012年の厚生労働省統計では、男性の初婚平均年齢は全国で30.8歳、女性は29.2歳でした。妊娠する確率が下がる35歳まで、猶予は5年ほどしかありません」
※週刊朝日
2014年2月21日号