You can do! | 〜美道〜日々に美と笑いを

〜美道〜日々に美と笑いを

子どもの時みたいに、わははと毎日一回でも笑える暮らしを。一日一笑と美容をテーマにあらゆるコトを綴ります。
さあ!一日が一生だと思って思いきり 笑いましょう!
今のままでいいのですか?
もっと限界まで笑わなくていいのですか?
ほら美人になっちゃった。

海外ばなしをもう1つ。


叔母のお陰で現地の小学4年生と
勉強するのに少し慣れた頃、
コミュニティ カレッジのESLクラス
に通えることが決まった。

English second loungage ,
英語を第2言語として勉強するクラスだ。

留学生たちが通うクラスではなく、
現地に移民した人向けのクラス。

留学生の通う大学のESLは3ヶ月
フルタイム授業で約3,000ドルだ。
私のクラスは90分で週4日と短いが
その分3ヶ月約50ドルとかなり安い。

そのかわり、人数が集まらないと
クラスは開催されない。
ようやく人数が揃ったと連絡が来たのだった。

最初はレベルチェックの為のテストを受ける。
筆記とヒアリングでマークシート方式だ。

当然、私は苦戦した。
無い知識を絞って一問ずつ答えていく。

因みに、事務局で説明受けたり
手続きも全部英語だ。
英語が出来ないから来てるのに
説明なんて分かるかーー!
と少々ふてくされる。


あと10分です。
テスト終了の事前予告を言い渡される。

その時点で3分の1、以上残っている。
ヤバイ💦これは終わらない。
白紙よりマシだろう!
私は猛スピードでぐるぐると塗り潰した。
とにかくどれでもいいから塗り潰せばいい!
マークシートシートならではの必殺技だ!

1週間程してテスト結果と
クラスのレベルを告知される。

レベルは11から14のそれぞれAとBがある。
つまり8段階だ。
日本人の初心者は大抵12のAからスタートだ。
少し出来ると13くらい。
その上はガンバセッションなどの
上級クラスもあった。
 
明らかに手応えなどなく、
テキトーにぐるぐるしたので
当然酷い予想だった。

が、書かれていたのは13のB。
何かの間違いではないかと事務局で
確認したが、どうやら本当のようだった。
必殺技のミラクルである。

大丈夫だろうか…。
クラスの初日、不安を抱きつつ登校する。

私以外に2人、日本人の女性はいた。
1人は日本で英語の先生をしていた人。
もう1人は既に5年在住の人。
堂々と英語で自己紹介をしていた。

他の韓国人、中国人、ベトナム人やらも
とにかく皆んな既に普通に話していて
時折ジョークらしき事を言っている。
先生が何か言うと、皆んなが笑い
私だけが無表情という状況だった。

オカシイ。オカシイ。
私はやっぱりここにいるべきじゃない!
マークシートの必殺技なんか
しなきゃ良かった!



ジョークどころか、宿題が出たのかどうかも
分からない始末だった。
先生も訝し気に私を時折チラと見る。
それがまたいたたまれない。

最初の授業を終えると
私はその足で事務局に向かった。

クラスを変えてもらおう。
とてもじゃないけどついていけない。

私はカタコトの英語で必死に訴えた。

ワタシ、デキナイ!
リカイ、デキナイ!
クラス、チェンジ、シタイ!

きっとこんな感じの英語だ。

しかし、アッサリと交渉は終わる。

今から変更は無理よ。
人数が決まっているからね。
大丈夫よ!
You can do!  You can do! You can do! ♪♪

リズムに合わせて事務局の女性は
私を部屋から追い出し、ドアを閉めた。

ヒュ〜〜。

風をいつもより強く感じながら
トボトボと学校を後にした。

帰ってオットと叔母にこの話をしたら
こっぴどく叱られた。

上のクラスに変えるならまだしも
下に変えたいとは何ごとじゃ!
それは甘えであーーる!

えーん。
そう、2人共とても前のめりなタイプで
スパルタなのだった。

こうして私の異邦人体験が始まった。