このサイトでは以前から「鉄道トリビア」という記事が続いていましたが、ついに「航空トリビア」が始まるようです。
第1回は「座席指定がないと飛行機の定時出発率が高くなる」という話。
日本では、座席指定されているにもかかわらず「我、先に」と機内に乗り込む人たちが大多数なので、こういう話はわかりにくいかもしれませんが、確かに「座席指定じゃないほうが早く乗ろうとする」傾向があるのは事実。
チェックインしたものの搭乗しない人、というのが、実は存在していて、こういう人は航空会社にとって悩みの種。というのも、「チェックインした人は全員乗せる」という大原則があるためです。「そんな人ほっといて出発すればいいじゃん」と思うかもしれませんが、もし手荷物を預けていた場合、爆発物などか入っている可能性も考えられるため、「ある人を乗せない=その人の手荷物も載せない」ということになり、手荷物はカーゴコンテナに積み込んですでに奥のほうに入っている可能性もあるため、1人乗せるのをやめる、ということは実は予想以上に手間がかかります。このため、日本の国内線では地上職員が空港ターミナルビルを走り回って「足りない人を探す」という努力をすることがほとんどです。これが実は定時発着率がなかなか上げられない理由。
ちなみに、こういう「いなくなった人」を置き去りにして出発することを「カット」と呼んでいて、アナウンスで何度も「**便に塔乗予定の**様、搭乗口にお急ぎください」と呼び出された後に「カット」されている風景はそれなりに見かけます。カットされるのはもちろん例外で、通常は無事に発見されて地上職員に「私が荷物を持つので走ってください」と、搭乗口までダッシュさせられるはめになります。
もっと困るのは、明らかに遅刻してるのにまったく急いでくれない人。誰とは言いませんが、梨元勝はこういう人で「もう出発時間なので急いでください」とうながしても「オレを誰だと思ってるんだ」と、ゆうゆうと歩くことから、ほとんどの会社のブラックリストに入っていたことは有名。
話はかわって。
元記事の「機内食って行きと帰りで味に差がある気がする」というのは、どちらかというと気のせい。
機内食は、ごく一部の例外をのぞけば「現地調達」。現地調達といってもそのへんの店で買ってくる、ということではなく、現地の機内食業者と契約する、という意味です。たとえば、大半のアメリカ系の航空会社は日本のTFKやANAケータリングと契約していて、TFKやANAケータリングでは注文されたとおりのレシピで「忠実に」アメリカ流のまずい機内食を作って提供しています。というわけで、「行きと帰りで味が違う」としたら、食材や料理人の忠実度の違いと考えてもいいのではないかと思います。