卵管造影の検査の翌日は、消毒のためにまた病院。
結局病院に行く日が多くて、仕事持ちとしては参ってしまう。
せっかく行くのだからと、今日は精液検査も頼んでしまうことにする。


夫にはかわいそうだが、朝がんばって採取してもらい
2時間以内に検査しなくてはならないので、即効で持っていく。
昔は病院で個室に入れられてがんばったそうだが、今では持っていくだけでよいというのは楽でいい。
病院では、正確な採取時間を聞かれるので、恥ずかしいけど覚えてくださいまし。
私はそれを聞かなかったので、だいたいこのくらいの時間?と伝えたら、20分ずれていた。
しかも病院は電車とバスを乗り継いでいくので、2時間ぎりぎり(ちょいオーバー?)。
正確な結果が出るだろうか…(汗)。

胸ポケットのあるシャツに入れ、あたためながら運ぶ。


なんか、子どもっていうのは授かりモノじゃなくて、
物理的に健康なものとものがくっつくんだなーと感じる一瞬。
私はまだ不妊症とも認定されているわけじゃないけど、「子どもくれー!」って追い詰められた状態の人がこんな通院ばかり続いたら、確かに気が滅入るよね。


私は、例え不妊症であっても、根つめないように気をつけようと思っている。


治療費:¥560

「個人差によるけれど、ちょっと痛い検査です。ひどい人はその日一日起き上がれない」と散々脅されていた、卵管造影の検査。
いよいよ、やってまいりました~!!


卵管造影は婦人科ではなく、放射線科になる。
私ともう1人の若い女性が、今日の検査日にあたるらしい。
彼女もやっぱり痛いと聞いていて不安がっていた。子宮外妊娠をしたため、念のためこの検査を受けることになったという。

待っている間「がんばりましょうね」とか励ましあってみる。


まず、検査専用の服に着替える。ワンピースみたいなスポンとした服。
そして、検査台に乗るように言われる。
いやー入院や手術すら経験したことない身としては、何が起こるかドキドキ。
痛いんだろうとか、卵管通ってないかもとか、覚悟はできてるのだが、どんな検査かわからないということだけで、不安になってくる。
そして大学病院、噂には聞いていたけれど、医学部・看護学部の学生さんたちの実習と当たってしまった~。

のぉぉぉぉう。これが嫌がおうにも不安感を盛り上げる。

あんなとこや、そんなとこをのぞかれるだけでもイヤンなのに。
しかし仕方あるまい。こんなとこまで見せたんだから、キミたち、未来のブラックジャックになってくれよ、頼むよ。


さて、検査開始。
はじめは消毒の機器が入るだけなのだが、痛いの?痛いの?とビクビク。
時間を聞くと15分から20分かかるそうで、「痛いのは少しの間だけですから」と付き添いの看護婦さん。
「本当にガマンできないくらい痛かったら中止しますから」って聞くと、やっぱり痛いんかい!と思う。


「器具入れますねー」ぶるぶる。
「消毒しますねー」消毒してるだけど、怖い。
「造影剤を入れますねー」いよいよかっ
じわじわと何かが入ってくる感触とともに、生理痛のような痛みが広がる。
それがだんだんと強くなる。痛いっいたたたたた。
あおむけに寝ていなければならないので、余計にガマンがしずらい。
はやく終わってくれ~。

「ほら、顔をゆがめるほど痛いものなんです」と学生に説明する医師。
はーやーくー(怒)(怒)(怒)。
顔のすぐそばに付いてくれた看護婦さんが、話しかけてくれる。
「大丈夫ですか?もう少しですからね。口から息をはいて、はいて、がんばって」
がんばりますけどっ(泣)


少しすると、X線かなにかを撮るのか、機械がお腹のあたりに下りてきた。
医師の見ている画面に、卵管が通っているとポロポロと造影剤が出てくる姿が映るらしい。
「右の卵管は通ってますよー」
ほっ。ひとまず片方だけでも通っていれば妊娠は可能らしい。


まだ左が映らないので、造影剤を追加投与。
またキリキリと生理痛の痛み。
「お、左も出てきました。大丈夫ですよ。卵管は両方とも通っています」
すぐにわかるものなのか。そりゃよかった。
「もうこれで痛いのは終わりですから。大丈夫ですよ」と声をかけられ、一安心。
入れた造影剤をできるだけ排出させて、消毒して終わり。
造影剤は、後日出てきたり、体内に吸収されるので問題ないらしい。


検査はやっぱり痛かったので、検査台から降りるときはフラフラした。
その後も15分くらいは子宮のあたりが重くてキリキリしたが、その後は普通に買い物できるくらいに復帰した。
実はコレ、卵管が通っていない人ほど検査が長引くので痛いらしい
検査中は長く感じたが、終わってしまえば耐えられる程度の痛みだった。
※でも私は痛みに強いほうだと思うので、痛がりの人は苦痛かも(笑)。


今日は、感染予防ということで、抗生剤と痛み止めなどを出される。
消毒のために、明日もまた病院に行かなくてはならないらしい。


治療費:¥1,820
薬剤費:¥650

大学病院の婦人科では、来るたびに先生が違う
避妊解除をしたばかりなので「あまり気をせいてあれこれ検査しなくても」という医師もいれば、「これも心配だから検査したら?」とすすめる医師もいる。


これが悩ましいところなんだなあ。
できればそんなあれこれ検査しなくても、気長に普通に妊娠するかもしれないし、という気持ちが強い。
でも「この可能性もありますよ」と言われると、やっぱり不安になっていまう。
いやー不妊症ってのは、こうやってズブズブはまってしまうのだなあ。


このあいだの血液検査の結果を教えてもらうと、CA125(子宮内膜症なら高く出ることの多い腫瘍マーカー)は、問題ないという。
前の検査では75(35以下が正常)U/mlであったのに、今回は5U/ml。えええっ
医師は「そのときによって出る値が違うものですよ」というけれど、それじゃあ調べる意味がないじゃないか!
それで、子宮内膜症については大丈夫らしい(?)結果が出た。
完璧に調べるためには、開腹しないとわからないというから、結局よくわからない。


一番気になるのは、基礎体温
なんとなく高い、なんとなく低いという部分があるだけで、生理が前後してしまうときなどは排卵日(つまり妊娠しやすい日)がいつかよくわからないのだ。
こりゃ、検査で正常ですって言われても、通院しつづけなければならないのでは……。


高プロラクチン血症の検査もすすめられる。
これもホルモンの乱れが原因の不妊症の検査で、採血をして調べるもの。
また血液検査?うえー。
「採血を行う検査というのは、これで最後になりますか」と思わず聞いてしまった。
生理も終わったばかりなのに、そうそう血を抜かれては貧血になる。
「注射は苦手ですか」「できれば、避けたいものでして」「これで最後ですよ」
というやりとりをして、結局採血をして帰ることになった。


どっとお疲れ。
なんにしてもこんなに待たされるのはつらいよね~。

次回の卵管造影の検査の予約。
この検査は、生理が始まって10日前後で行わなければならないという。


治療費:¥2,510

不妊治療にはいい顔をしない夫ではあるが、頼むとしぶしぶ病院に行ってくれることになった。
調べたら精液検査は泌尿器科で、卵管造影は婦人科でという話だったので、どうやって申し込むのだろうと電話で聞いた。
婦人科の紹介状しかない旨を伝えると、夫婦で婦人科を受診してくれと言う。

いまどきはホームページで診療予約ができるところが多いが、何せ初めてだと勝手がわからないため、とにかく当日2人で行って話をすることにした。


初診受付をし、カルテを作ったりする間もけっこう待たされる。うーむ、やっぱり大学病院だべな。

婦人科を受診。
紹介状には「卵管造影と精液検査を希望」ということしか書いていないので、とりあえず問診が行われて、私だけ診察することになった。
例の婦人科によくある台に座らされておまたを広げるあれである。
婦人科は2件目だが、病院によってちょっと座り方が異なるようだ。
目をあわせないようにしてくれてはいるが、いつまでたっても慣れないもんだよね、これ。
何をやっているのかはわからないが、ちょいちょいと器具を入れたりして診ていた。


この辺までは前の病院でもよくやられているので、大丈夫(いつも痛いけど)。
子宮の大きさや厚さは、それほど問題ないという。

次の生理がきたらすぐに病院へ来るように言われる。
この「~がきたらすぐ」というのがまた、仕事持ちにとってはつらい。
仕方がないので、直属の上司(男性)に、症状は言わずに「このあいだ臓器の癒着らしきものが見つかって、大学病院で検査することになり…」と説明。
うそじゃないけど、なんか重病っぽい。さすがに「急に休むのは許さん」とも言えない状況を作ってしまったわけだが。


それから採血
子宮内膜症の可能性があると言われているため、また腫瘍マーカーの値などを見るのだろう。
ああ面倒だなあ。また前と同じ検査から始まるのか?

ともかく、今日は問診と私の診察だけで終わった。


実は夫が来る必要はなかったらしい。ごめんよ。


治療費:¥6,710(うち¥1,215は初診料) 
※夫に高すぎる!と驚かれた。今後も続くことを考えて、レシートは全部取っておくことにする。高額医療で戻ってくる可能性もあるから。

その後、医師に言われるまま4回くらい通院を続けていたので、そのへんをはしょってこのあたりにまとめることにする。


子宮内膜症の疑いがあるということで、内診(子宮に手をつっこまれるもの)、超音波、採血などで検査を行った。
子宮内膜症の目安になるCA125(腫瘍マーカー)という値が高かったので、子宮内膜症と診断。

しかし妊娠を希望しているということで、タイミング法(排卵の時期を予測して、そこで夫婦生活を行ってくださいねと指導すること)を始める。


タイミング法。これも私にはけっこうしんどい作業であった。
私は仕事で遅くなったりしても、日は決まっている。
夫は気分でもないけれど、私のために夫婦生活をしなくてはならない。布団に入るもどっちつかず。
「(しないなら)もう寝ちゃうよ」とはっきり言われ、すごく暗い気分になる。


お互いが楽しむ余裕など、昔捨ててしまったのだ。勇気をもって誘っても断られることが続いたある日、本当に悲しくなって思い切ってあきらめたのだ。
子どもが欲しいとか、病気が治るとか、そんな大義名分で無理しなければ、私たちは男と女にはなれなかった。


だから、日が決まらなければ、本当は自然妊娠する可能性なんて低い。
平日なんて絶対にしないし、休日でさえタイミングを一生懸命うかがわなければならず、本当に憂鬱だった。
でも基礎体温が、高温と低温にはっきりと分かれない。
この排卵期がはっきりしないため、だいたいこのあたりというところで通院し、うまくいかなければまた通院を繰り返すことをしていた。
ただ、このやり方は非効率である。
通院に時間が取られてしまうばかりでなく、1回¥1,300やら¥2,000やらとどんどんお金がかかってしまう。


医師にはさらに、手術をすすめられ、そこまでやったほうがいいもんかどうか悩む。
手術をすればひとまず直るが、リスクも大きいからだ。

普通、不妊症というのは、避妊解除をしてから2年たっても子どもができないときに診断されるものである。
私たちはまだ解除して3ヶ月。もう少し自然妊娠の機会を待っても良いのではと思っていた。


そんなとき、同じクリニックに特定の日だけ出勤している別の医師の治療日にあたった。
この医師は、「タイミング法をやるのなら、最低限『卵管造影』と『精液検査』をやったほうがいいわよ。だって全然妊娠しないかもしれないのに、こうやって通院するのはもったいなくない?ここでは検査できないから、大学病院に紹介状書いてあげる」と言うではないか。
私の方でも疑問だった点であったので、これ幸いと紹介状を書いてもらうことにする。


しかし、これには夫の協力も必要だ。うまく切り出せるだろうか。
自分の精液を調べてもらうなんて嫌だし、不妊治療は先の見えない精神的につらい治療だということで、夫婦仲が壊れることも少なくないらしい。子どもを作ることに執着のない人なんて、なおさらだ。

だいぶ生理が遅れたことが、受診の理由だった。


だいたい30日に1回くらいくる生理(ちょっと不順)が、44日たってもやってこなかった。
避妊解除をしたのは、つい2ヶ月前のこと。妊娠の可能性がないわけではない。
子どもが欲しいと思っていた頃だっただけに、期待も高まる。
しかし、妊娠検査薬のテストは陰性。


1ヶ月前に仕事で相当のストレスを抱えていたこともあるので、そのせいかとも思ったが、あまり遅れすぎるのも怖いので、ひとまず仕事場近くのレディースクリニックを受診することにした。

そこは以前、乳腺が張って痛くなったときにも、受診したことがある医院。
先生がちょっと怖いが、感じのいいクリニックであった。


妊娠ではなかったが、念のため子宮を超音波で検査することにする。
そこで思いがけなく言われたことが「子宮内膜症がありますね」ということだった。

子宮内膜症。なんか嫌な響きだぞ。なんだ?

聞くところによると、子宮内膜がなんらかの原因で子宮ではないところにくっついてしまう病気であるという。
生理のたびに増殖し、基本的には何もしないと進行していくそう。月経痛、性交痛がひどく、不妊の原因にもなり、重度になると開腹手術が必要だ。
なんとも怖い説明だが、それで死ぬということはほぼなく、妊娠したり閉経することで自然治癒することもあるのだそうだ。
そこで、子どもを作る気があるのなら、妊娠するのが一番の薬ですよ、と言われる。
幸い私の内膜症は、第2期で、そんなにひどくないと思われると説明される。
まあ、じゃあ、ともかく妊娠するように努力しましょうかということで診察が終わった。


あまり気乗りのする話ではない。
実はもともと、私はホルモンバランスが悪いんじゃないかと思っていたところがある。
生理が安定しておらず、ストレスをためると胃痛よりもまず生理が遅れる傾向があった。
軽い乳腺症も診断されてしまったし、もしかすると不妊症の可能性あるよなーなんて思っていたのだ。
あらま、ドンピシャ?という感想だったりする。

本来セックスレスぎみであった私たち夫婦で、こういうことを話し合うのは暗い気持ちになる


家に帰って、夫にこの話をどう説明しようか。