我が家の９歳の娘、えびね（仮名）が、まだまだ赤ん坊の頃の話。
日がな一日、うとうとしてはお腹が減って起き……。
寝ておむつが冷たくなって泣き。
うつらうつらしては暑くて泣き……。
いつでも寝てるか泣いてるかの状態だった頃。
比較的近所に住む妹が遊びに来てくれました。
「お姉ちゃん……、疲れてるね」
「まあ、色々と……」
「そんなときは体を動かしたら良いよ～」
と、和室にえびねを転がし。
自分も寝転んで、スマホで曲を流し始めました。
ぼんやりと曲を聴いているえびね。
寝転んだまま手足をバタつかせて踊る妹……。
は……！これは……！！
意外と自分もえびねも運動になるんじゃない！！？
「レディ・ガガの『ポーカーフェイス』お願いします」
「あれ？えびねちゃん、分からないんじゃない？」
「いやまぁ、どれ聴いても分からないんじゃないかと。
それなら、自分が聴きたいヤツをリクエストする……！」
次々と曲を流して寝転がって踊る大人２人と、ボンヤリしている乳児。
「テッパンで、テイラー・スウィフトにしょ」
妹が流せば、
「次はマイケル・ジャクソンで」
と、私がリクエストし。
「クイーンは外せない」
「なるべくノリの良い曲希望」
「ウィーウィルロックユー！！！！」
「あ、まぁ、悪くはないです、ハイ」
途中赤子は
おいてけぼりになった気がしますが、
諦めず、曲に合わせてえびねの腕をフリフリしたり、
お腹をポンポンしたり。
「最後は『HAPPY』で締めよう」
『HAPPY』は、2013公開の『怪盗グルーのミニオン危機一髪』に使用された、ファレル・ウィリアムスの名曲です。
結果、えびねがよく寝たとか、そんなエピソードは残念ながらありません。
しかし、えびねがちょびっと話せるようになった頃、ベッドの縁に掴まって、
「ハピー♪ハピー♪ハピー♪ハピー♪」
とオシリを振って歌いながら踊っていた可愛いの塊は、
妹と神が与えてくれた最大の癒しだったと思っております。
そして、そのときに動画が撮れなかったことは、本当に痛恨のミスであったと……！！
あのあと、ポケットから素早くスマホを出して、動画を撮る練習をしましたが、役に立つ日は今のところ来ていません……。