お家で作った肉球のレジンオブジェ。ネックレスはプロのとんぼ玉の作品です。

我が家の9歳の娘、えびね(仮名)は、小1のときに図工で作った作品をお友達に馬鹿にされてから、『図工・工作苦手』と思い込んでおります。

確かに器用ではないし、もう少し丁寧に手を加えたらそれなりに見えるのに……、とも思うのですが、どうせヘタクソだし、と思っておざなりにしている面もなきにしもあらず。


「えびねは集中力もあるし、配色のセンスも良い。あ、配色って分かる?お家で色々作るときは上手く出来てるよ?」

「学校は時間が決まっているから、慌てちゃうの」

「あー、慌てちゃうのか……」


うーん、時間は決まっているし、時間配分が下手なんだな……、と分かったのですが、工作なんてアドバイスで上達するものでもなし。

さて、どうしようか、とりあえず様子見だなと放置していたのですが。


そんなある日。

「お母さん、学校で使うから、割り箸2膳ちょうだい」


と、登校直前に。

「もー、もっと早く言って欲しかったわ〜」

と、探して渡すも、

「あ、こう言うのじゃなくて、割るタイプのが欲しいんだけど」

うわ~、最近の割り箸は、もともと割れてて丸く削られてるタイプが多いんですけど!

ストックをひっくり返して、何とか2膳、渡しました。


そして数週間後。

「お母さん、この間割り箸使って作ったヤツ、壊れちゃったから作り直さないといけなくなった。運動会で使うの。明日までにまた2膳用意しておいて」

前日に言えたのはえらい……。しかし家に割るタイプの割り箸はない」

そこをなんとか

「なんとか……」

近所のスーパーやコンビニの割り箸は割るタイプではなかったので、仕方がなく100均で買いました。

40膳も入っているヤツを……。

翌日、面倒だったので、40膳全て持たせたら、学校から帰ったえびねが、


「割り箸使った小道具、上手く作れた〜。割り箸忘れた人に貸してあげたりもできた」

と、ご機嫌でした。

これはきっと、『失敗しても、まだやり直せるだけの資材がある』という気持ちが、えびねに余裕を持たせたのではないかと思うのです。

そうです、えびねに足りないのは余裕

「おー、上手く作れたんだ、運動会楽しみだな~」

「御神楽の振り付け難しくて、まだ覚えきれない」

「まだ1週間以上あるよ」

「多分覚えられる。私、運動神経良いから

運動には自信のあるえびね。
余裕が見られますね。

「お家でも復習してるもんね。お母さん、超楽しみだな!」

「1番前で見てね!」

……当日、1番前を陣取るには、何時に学校に行けばいいのでしょう。えびねより先に学校に行かないといけないのでは……(ブルッ)。