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ことの発端は、表札。
ウチは集合住宅なんですけど、玄関ドアに可愛い表札がかかっているのです。
昔、旦那と旅行先で気に入って、名前を彫ってもらった思い出の品。
そんな大事な表札が、嵐でぶっ飛んでしまい、細くなっている部分が折れてしまったのです……(大ショック)!
木製のクジラ型。
年季の入ったカスレ具合は、カビる手前。
私はボンドで直すだけでは足らず、大事な高っいレジンで全体をコーティング。
(ふう、これで当分壊れまい。いい仕事した。満足)
今はレジンも高くなってましてね、子供の遊び用とは別に隠していた秘蔵っ子を、惜しみなく使ったのです。
それはそれはカッチカチのテッカテカに。
それを見て旦那。
「はあぁぁあ!?何勝手なことしてんの!?味のある風合いが台無しじゃん!!何で一言相談してくれなかったの!!」
と、大変ご立腹。
私、しゅーんと一気にテンション下がる……。
「あー……、ボロかったし、壊れないようにと思って」
「だから、あのボロ具合が良いんじゃん!壊れても良いんだよ、木製なんだから」
「……ごめん」
「何で一言声をかけてくれないかな!!」
「そうだね、ごめん」
「もうやっちゃったから仕方がないけど!」
「……」
うなだれる私。
と言うようなことがありまして。
すこしの間、一方的に怒られたことにモヤモヤしていたのですが、怒られても仕方なし、と反省致しました。
旦那は、あのボロボロのカビる直前みたいな、色褪せた汚い(言い過ぎ)風合いを良しとし、私はそれを何とかしたかった。
そして、お互いその価値観を擦り合わせようとしなかった。
だってわざわざ伝えるまでもないことだと思っていたから……。
傾聴を学んでも、このような痛恨のミスをしてしまうときもあります。
夜な夜な反省した(やや盛り気味)案件でした。