先日の節分、我が家ではゆる~く豆まきを行いました。

元々、『豆まき』はするけど、どこに撒くだの、鬼の役を作るだのはないのですが。

我が家の9歳の娘、えびね(仮名)が、豆を投げつけたいからお父さんかお母さんが鬼の役をやってくれ、と言い出したのです。

「オオタニショウヘイ並に剛速球を投げるから!」

「絶対に襖に当てないでよ!」

「お父さんはやりたくない」
「ずるい。ならお母さんもやりたくない」
「じゃあ、ジャンケンで決めよう」

オニを決めるジャンケンが始まりました。

「最初はグー!」
「ジャンケン!」
「ポン!」

母イチ抜け。

「最初はグー!ジャンケン!ポン!」

……まぁ、言い出しっぺが負けるのは、セオリーなんでしょうか。



敗者・えびね。

からの、号泣……。

私は、あまりにも予想通り過ぎて密かに大爆笑(えびねにバレないように両手で顔を隠し、声も殺しえびねから見えない位置に移動)。

「豆投げたかった!!オニ嫌だ!!」

と喚いているえびねに嫌気が差した旦那が、

「鬼のお面があったら代わってあげたんだけどな〜」

などと口走ったので、母がササッと鬼の絵を描いて旦那に渡し、それを見たえびねは、

「お父さん、お母さんが作ってくれたよ、これで鬼の役できるね!」

と、掌を返すより早く満面の笑みを浮かべ、豆を取りに台所に向かいました……。

9歳女子、強かだな……。


「鬼を代わってくれたお父さんは優しいね?本当はジャンケンに負けた、えびねがやらないといけなかったのにね?」

「ありがとう、お父さん。私の分の豆もあげるよ」

9歳女子の感謝は豆粒5粒でした……。