9月に入っても暑い日が続いています。本当ならもう秋のはずなのに、夏が食い込んで押してきていて、本来の秋祭りが夏祭りになっているような不思議な気分になります。この祭りは私にとって、気候変動云々に振り回される日常があっても、季節のベンチマークになっているような感じがします。どの季節にあっても、祭りというものはいいものですね。

地元神社の今年の例大祭は、やはりいつもより人出が多い感じがいたしました。地元の外国人に交じってインバウンドの外国の方も見かけます。にぎやかな露店のひしめく参道を抜けると神輿がやって来ました。当方、なぜか昭和50年代から知っていますが、ここを通る神輿を見るのは初めてで興奮いたしました。「阿」という文字が背に書いてある法被を着た方がたくさんいらっしゃいます。「阿」は阿佐谷の「阿」でしょうか。悉曇文字の阿字ならば根本原初を表すとともに、仏教の大日如来を表しますが、時代によっては天照大神と大日如来は同一視された時期があり今日に至ってます。ここの神社は天照大神を主神としてお祀りしておりますので、不合理な表現ではありません。むしろ阿佐谷にピッタリな「印」だと、カッコいいなと思い見ておりました。