ゴンゾーになるまで72
麻丘めぐみさんの指名で
一番の芸人が決まる・・・
張り裂けるような緊張の中、
麻丘めぐみさんの口が開く
「ゴンゾーさんで!」
極度の緊張は現実から己の意識を遠いところへ連れて行く。
ゴンゾーと呼ばれたような気がするが、
自分であるとの認識はない・・・
ゴンゾーなんだ~
ゴンゾーって誰だっけ??
ゴンゾー・・・
・・・俺か!?
レッドカーペット賞。
今宵一番の芸人の証!
まさか自分がもらえるとは。
しかし、何を喋ればいいのやら。
とりあえず一つボケを挟んでみよう。
再びステージに上がる。
湧き上がる拍手と歓声。
リアリティは無い。が、現実である。
今田さんが話す。
「レッドカーペット賞おめでとうございます。」
今宵一番の芸人・・・
「それでは今の気持ちを」
売れる・・・これからトークやバラエティやドラマなんかに出たりして・・・人気が出るといいな。
「タンバリンで表現してください!」
・・・ん!?タンバリンで?しまった!
通常なら予想できるであろうことが緊張しすぎで全く考えていなかった。
とりあえず激しくかき鳴らす
「大変嬉しいようです!」
今田さんのフォローが入る。そして・・・
「それではゴンゾーさん今一度おめでとうございます!」
トークは??無い?やばい、爪痕を残さねば。
どうするどうする??
その時目の前に見えたのはレッドカーペット賞のトロフィー
このトロフィーを持って帰る・・・
そこしかチャンスは無い!
心臓の鼓動が早まる中トロフィーを持ち上げ、
お辞儀!
そして!!
タンバリンを代わりに置き去りにする!
精一杯のボケ!
どうだ!これでどうだ!!!
下がって行く中、今田さんのツッコミが聞こえる。
「一番大事なもん置いてっとるぞ!」
会場がウケている。裏では芸人さんにオモロイと言ってもらう。
大成功だ!
その反面、ゴンゾー=喋らないやつということになってしまった。
この時は浮かれていた。
これでいいと思っていた。
しかし、人生はそう甘いものでは無い。
タンバリン芸人ゴンゾーのスタートライン
今、ゴンゾーとしての人生が始まろうとしていた。
一番の芸人が決まる・・・
張り裂けるような緊張の中、
麻丘めぐみさんの口が開く
「ゴンゾーさんで!」
極度の緊張は現実から己の意識を遠いところへ連れて行く。
ゴンゾーと呼ばれたような気がするが、
自分であるとの認識はない・・・
ゴンゾーなんだ~
ゴンゾーって誰だっけ??
ゴンゾー・・・
・・・俺か!?
レッドカーペット賞。
今宵一番の芸人の証!
まさか自分がもらえるとは。
しかし、何を喋ればいいのやら。
とりあえず一つボケを挟んでみよう。
再びステージに上がる。
湧き上がる拍手と歓声。
リアリティは無い。が、現実である。
今田さんが話す。
「レッドカーペット賞おめでとうございます。」
今宵一番の芸人・・・
「それでは今の気持ちを」
売れる・・・これからトークやバラエティやドラマなんかに出たりして・・・人気が出るといいな。
「タンバリンで表現してください!」
・・・ん!?タンバリンで?しまった!
通常なら予想できるであろうことが緊張しすぎで全く考えていなかった。
とりあえず激しくかき鳴らす
「大変嬉しいようです!」
今田さんのフォローが入る。そして・・・
「それではゴンゾーさん今一度おめでとうございます!」
トークは??無い?やばい、爪痕を残さねば。
どうするどうする??
その時目の前に見えたのはレッドカーペット賞のトロフィー
このトロフィーを持って帰る・・・
そこしかチャンスは無い!
心臓の鼓動が早まる中トロフィーを持ち上げ、
お辞儀!
そして!!
タンバリンを代わりに置き去りにする!
精一杯のボケ!
どうだ!これでどうだ!!!
下がって行く中、今田さんのツッコミが聞こえる。
「一番大事なもん置いてっとるぞ!」
会場がウケている。裏では芸人さんにオモロイと言ってもらう。
大成功だ!
その反面、ゴンゾー=喋らないやつということになってしまった。
この時は浮かれていた。
これでいいと思っていた。
しかし、人生はそう甘いものでは無い。
タンバリン芸人ゴンゾーのスタートライン
今、ゴンゾーとしての人生が始まろうとしていた。