毎週月・水・金更新しています
こんばんは!
以前、「夏休み宿題で嫌だったもの」というタイトルのこちらの記事で、何か本を読んだら感想文にすると書いたので、実行します。
ざっくりあらすじ
感想
大学生というお年頃
大学生ってさ、この本のタイトル通り、「青くて痛くて脆い」んだよね。
何が?っていうのは人それぞれで、友達とか恋愛とかの人間関係だったり、勉強とか就活とかの将来に関するものだったり、たくさんのことが当てはまると思います。
「高校生」っていうある程度守られてきた存在から、自分で何もかもしなければいけない「社会人」になるまでの準備期間が「大学生」ではないのでしょうか。
そんな大学生がもがいている様子は、私が大学生だった頃を振り返っても同じで青くて痛くて脆かったなと感じられます。(今も!?)
小説内でも、楓をはじめとする登場人物たちの様子は青くて痛くて脆いです。
楓の行動
序盤から、秋好はもういないと何度も楓が言っていたので、てっきりなんらかの理由で亡くなっていて、そんな亡き友人のために理想のモアイを取り戻そうとしているのだと思っていました。
ですが、実際は秋好は生きていてモアイのリーダーをやっており、変わってしまったモアイを見た楓からしたら「あの頃(モアイを結成した当初)の秋好はもういない」ってことでした。
そんなモアイを潰すために奔走した結果、モアイが企業に学生の個人情報を渡していることが発覚し、楓はそれをインターネット上に流し、大問題になります。
この、「モアイを潰すために奔走」する活動は結構面白かったです。
変装して交流会に近づいたり、モアイの幹部と仲良くなったり、スパイ活動みたいでちょっとわくわくしました。
楓の行動力、良くも悪くも(良くはないか)すごくない!?
今まで事なかれ主義で生きてきた彼からしたら考えられないんじゃないかと思います。
行動の理由とその後の想像
でも、何が楓をそこまでさせたんだと考えるとやりきれない気分になります。
元のモアイに戻すためという理由は大前提として、楓の根底には「結成時は秋好が自分だけを見ていてくれたのに、人脈が広がって、自分だけじゃなくなったのが悲しい」というのがあった、と終盤でわかります。
楓は男性で秋好は女性なので、恋愛絡みか?と一瞬思いましたが、そうではなく、友人としてのそういう気持ちだったようです。
なんか、わかるかも。
元々仲の良い友達との間に誰かが入ってくるのって、ちょっと寂しいですもん。
しかも1人や2人でなく、大人数。
友達が一気に遠い存在になりますよね。
ちょっとどころかだいぶ寂しい気持ちになると思います。
まぁだからといって実際に楓のような行動を起こしはしませんが。
楓が行動を起こした結果、モアイは追い詰められて、事実報告会の会場で鉢合わせた秋好と楓。
そこでのやりとり、楓の言葉を借りると、私も背中を掻きむしりたくなるような気持ちになりました。
お互い感情的になって決裂してしまったけれど、あとから報告会での秋好の本音が聞けて良かったです。
本音を知った楓の行動(走るシーン)、映画映えしそう。
実際映画ではどんな風だったのか気になります。
てっきり走った先に秋好がいて和解だと思ったらそうではなくて、この時は会えなかったのがちょっと拍子抜けでした。
ラストは、数年後、社会人になった楓と学生との交流会の場面。
会場に秋好を見かけ、迷った末に声をかけようと足を踏み出すところで物語は終わりでした。
このあとどうなったのかは読者の想像にお任せってやつですね。
私はきっと、笑顔の2人がいるんじゃないかと思っています。
成長した2人が交流を持って、お酒でも飲みながら、大学生の頃を振り返ってああでもないこうでもないと話せる間柄に戻っていたら嬉しいです。
というわけで、最近読んだ本の感想文でした。
感想をまとめるのって難しいですね。
そりゃ夏休みの小学生も大変だわ
でも、その本のことをじっくり考えられる良い機会でした。
また何か読んだら書こうかな。
ではおやすみなさい💤
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