四国八十八箇所霊場の結願所(けちがんじょ)
これすなわち、第88番札所 医王山大窪寺は香川県さぬき市にある寺院です。



88ヶ寺を巡り終えたお遍路さん達が各々、
達成感に満たされる聖なる場所にござります。
また、「逆打ち」といって、88番から1番札所に向けて巡るお遍路さんにとっては
ここが出発の地となります。

寺の山号が「医王山」といふ事は、本尊は薬師如来にござります。
四国八十八箇所は、薬師如来を本尊とする寺院が多いです。




そんな大窪寺境内の本堂手前に、大イチョウの木がそびえ立っています。













樹高26m、幹周り7.2m。
東西22.3m、南北15.9mに渡って枝を広げる巨樹にござります。
この大きさは、イチョウの木では香川県内で第2位なのだとか。








樹齢は不明ですが、御覧のやうな立派なイチョウですので
香川県の保存木に指定されております。

このイチョウは割りと早く色付くやうでして、
わたくしがここを訪れた10月27日には既に、こういう状態でした。
この日、以前こちらの記事に御紹介しました「釈迦堂のイチョウ」にも
立ち寄ってみましたが、まだ葉っぱは緑色のままでした。

ここ大窪寺は、この大イチョウの他にもモミジの名所としても有名な場所で、
モミジの紅葉が見頃を迎える頃には、大勢の見物客が訪れます。
その頃には大抵、この大イチョウの葉はほとんど散ってしまっております。









大イチョウの横にある石仏の手には、誰かが付けたのでせう、
イチョウの葉が握られておりました。

なんかカワイイ・・・。

もしかしたら、散ったイチョウの葉が偶然
石仏の手にスポッと・・・(←それはない)




他にも、まるで東野英治郎氏の水戸黄門のやうな石仏もいました。



各々方、頭が高い。(←だまれ)





ここで旅を終えるお遍路さん、ここから旅立つお遍路さん、
どちらのお遍路さんにとりましても、
ここにそびえ立つ大イチョウの木を目の当たりにすると、その壮大さに
心揺り動かされるものがあるのではないでせうか。