私は既に年単位で減薬を行っており、この先も年単位で減薬を行う予定である。
そのため、減薬期間が長いよな~、とか思ってため息をつくことが多々ある。
今まで、ネット上の減断薬体験記で読んだことのある最長減薬期間は6年であり、この体験記の著者の断薬後の心身の調子はけっこう良さそうである。
私は半年ほど前に精神科を転院したが、現在の精神科主治医は何年も前から減薬に力を入れている医師であり、「減薬は自分の体調を考慮して、ゆっくり進めなよー。私が知っている患者さんの中には、7年かけて減断薬した人もいるよー。」と言っている。
私の減薬期間は、6年とか7年よりは、短いだろうと予想している。だから、自分の減薬期間は受け入れるつもりである。
先々の人生を考えると、急減薬して遷延性離脱症状を長期化させるより、自分は自分にとって最適な減薬ペースを探っていくべきなのだろう。
【注記1】
私の知る範囲では、ゆっくりと減断薬して体調が改善している人でさえ、もっと減薬に時間をかけてよかったと言ってたりする。
【注記2】
減断薬自助会によっては、減薬ペースを上げるよう煽ってくるところもあるが、自分のことは自分で決めよう!なお、煽り方の例としては、以下のようなものがある。
(1)不安商法
ゆっくり減薬しているとクスリにとらわれて負の感情が発生し離脱症状が悪化すると語り、不安を煽る。
(2)激励法
急減薬して症状が悪化している人を激励して、急減薬を継続させる。
(3)武勇伝法
自分は急減薬してすごい離脱症状があったが乗り越えたという「武勇伝」を語り、他の人の急減薬への警戒心を薄める。
(4)粗雑減薬推奨法
粗雑減薬(錠剤を指やピルカッターで4分割すること)は認めるが、精密減薬(水溶液や精密秤で計量すること)は認めない。おそらく、昔の断薬経験者の話だけを聞いて、英語圏の減薬方法を無視するから、そうしたことになるのだろう。
(5)アディクション認定法
離脱症状が苦しくて減薬ペースを上げられない者には、アディクションというレッテルを貼る。なお、アディクションの定義をしないので、言われた側は意味がわからない。言っている側も意味がわからないのだろう。
(6)心の問題法
一気断薬や急減薬によって長期化し得る遷延性離脱症状については、「心の問題」であり、クスリの問題ではないとする。