「X」で不登校の子供を持つお母さんたちの投稿を読んでいると、本当に心が痛い。
少し前まで、自分も全く同じような経験をしていたから。
あくまでも共感と、少しでも気持ちが楽になればと願いながら、時折コメントを書かせてもらっている。
そこからもしかしたらこのブログを覗きに来てくださる方がいるかもしれないと思い、
今日は今の正直な心情を書こうと思う。
不登校になってしまった子供の過程と状況は、まず一人一人違うと思っている。
小学低学年のお子さんの不登校に関しては、知識もないし別問題かもしれない。
うちのように、それまで普通に登校していたのに、ある日突然動けなくなってしまった
思春期の子供さんだと、多少似たような経験をされているのではないかと思う。
実は今日、子供たちが小学生の頃からお世話になっている整体院に行ってきた。
かねがね手を焼いている膝を診てもらった。やはり骨盤の歪みから、右膝がねじれるような歩き方をしているため、偏って軟骨がすり減っているとのことだった。
かなり痛みを伴う施術により、骨盤を正しい位置に戻し、膝の関節の咬み合わせがずれていた所も、きっちりはめ直してもらった。最後、関節がポキっといい音を鳴らして
ちゃんと収まったな、という感覚があった。
久しぶりだったため、先生も始めは私に気づいておられなかった。
住所からして近所でもないし、どうして来院したのか気になったのか、施術の途中で
「うちはどうやって知ったんですか?」と聞かれた。
そこで子供たちがお世話になっていたと話すと、名前を見て思い出されたのか
「ああ、なんか知ってるお顔やなと思ってたんです。」と笑顔になった。
長男でいうと、その頃いっしょにサッカーをしていたたくさんの選手たちが、先生の
腕のよさを口コミで知り、他府県からも通っていた。
息子がクラブチームを離れ、やがて不登校になっていたことも、おそらくどこからか耳にされていたと思う。
気まずいかな、と思い、私から名前を出して近況をたずねてみた。すると
「○○が昨日来ましたよ。大学の一部リーグでレギュラーらしいですわ。」
「それから○○も他県の大学行って一年から大会にも出てて、こないだ帰省した時に
うちにも来てたね。」と、次々と話が出た。
息子がかつてその子たちとチームメイトだったことも、遠い昔のことのように
思い出すこともなかったが、今日は少し複雑な気持ちになった。
私が離婚しなければ不登校にはならなかっただろうか。そしたら行きたい高校に進んで大好きなサッカーを続けただろうか。そしてその先には、今活躍している友人たちと
同じように、もっと上を目指してがんばっていただろうか。
不登校になって、なんとか学校に行かせなければ、と焦りまくり、やがてもう同級生のように学生時代を過ごすことはないんだな、と諦め、いや諦めというより、息子の心が癒えて自分からまた歩きだしてほしい、それだけを願って私の心の持ちようも変化していった。
今となってはどうすることもできないので、これでよかったと思うしかない。
本人にとっても、この経験が糧になると信じたい。
それでも、それでも自分の胸に手を当てて、正直な気持ちを言うと、こんなことが
なければよかった。全部悪い夢ならよかった。戻れるなら、できることなら…。
それが本心だ。