病院嫌いの念が通じたのか、今朝はひざの具合が随分よくなった。

まだ最後まで曲げることはできないが、痛みも減り歩きやすくなっている。

もちろん、病院には行かない。

 

先週末、地元の美容院に行くから帰ると末っ子から連絡があった。

翌日が長男の社会人サッカーの開幕戦だったので、トンカツをする予定で、大食いの

末っ子が帰って来るとなると、枚数を増やさなければ足りないと思い、買い物に行って

もう一品作る食材も買ってきた。

 

夕飯も作り終わり、帰宅を待っていると、見事な赤髪の状態で帰ってきた。

美容院に行くとは聞いていたが、真っ赤にカラーリングするとは思ってもみなかった。

こんなことをできるのも、学生の間だけだ。思えば長女もある時はブルー、またある時はピンクだった。次女も最近までシルバーに近い金髪だった。

白髪染めをいつまで続けようか迷っているオババには羨ましい限りだ。

私も是非今度、パープルにでも染めてやろうか。

 

さてその末っ子。部屋にまだ高校の教科書やファイルがてんこ盛りに残っている。

昨日、足も痛いし出かけられないので、おおまかに分けておいて、本人に要るものと

要らないものを決めさせようと作業にかかった。

 

末っ子の通っていた高校は、15年前に二つの高校が統合した形でできた学校で

何かと斬新な教育を盛り込んでいることで有名だった。

分厚いファイルに挟んであったレポートの数々を見ると、その様子がよくわかる。

グループトークやディベートの授業が多く、自分の考えをしっかり持っていないと

書けない。また、発表の機会も多く、その都度クラスメイトからフィードバックが

ばっちり返って来る。自分も他の生徒の意見を聞いて、フィードバックしなければならない。

グループの中では、中心になって意見を言うことはなく、みんながうまくまとまるような方向で合意するタイプだった娘が、面接が怖くなくなるほど自分の考えをハッキリ

主張できるようになったのは、この学校の三年間の成果だと、娘本人も話していた。

 

とくに将来についての話が多く、ことあるごとに夢について、またそれを実現するために必要なこと、これからやろうとしていることを書かされていた。

その中で、1年の夏休み前に買いた文章が印象的だった。

「クラスメイトとはだいぶ仲良くなれた。きっかけは好きなアニメの話や音楽で、

その子の好きなアニメキャラをスマホケースに描いてあげたらすごく喜んでくれた。

好きなことで誰かを喜ばせることできると、とても嬉しいと気づいた」

と書いてあった。その後のエッセイなどをみても、これをしてみんなが喜んでくれたからよかった、とか人を喜ばせることが自分の喜びになったエピソードがたくさん書いてあった。

 

いつも家ではダラダラした姿しか見ておらず、イライラすることも多かったが、

単語帳や歴史の教科書にたくさん貼られた付箋、何度も見返したことがわかる

ページの擦り切れ具合を見て、こんなにがんばっていたんだなぁと感心した。

 

ちょっとウルウルしかけた時に目に入った英作文。

「座右の銘は明石家さんまさんの『生きてるだけで丸儲け』」