毎回楽しく見ていた韓国マクチャンドラマ「秘密の女」が103話で最後を迎えた。

やられっぱなしできた”いい人チーム”には、ラスト10話ぐらいで、とんとん拍子に

奇跡が訪れ、スカッとジャパンな結末だった。

 

前半は、大好き悪役イ・チェヨンさん演じるエラがひたすら悪かった。

後半に入って、実はエラも復讐のために動いていたことがわかり、最終的には、

それまでずっと名誉会長である父親に頭が上がらず、よき夫・よき父親だった次男が、自分が会長になりたいがために兄である長男を事故で障害を負わせ、それを隠すためにウソを重ね、やがて殺人事件まで起こしていたことが発覚していく。

エラの復讐相手は名誉会長だったが、実は次男の仕業であり、またずっと悪事を働いてきた相手、女性主人公が生き別れた妹だったことがわかり、悲しい最後だった。

名誉会長である父は、次男が恐ろしい殺人鬼になったのも、跡継ぎとなる長男ばかりを

大事にしてきた自分に全ての責任があると悔やんだ。

 

親にとってはどの子も同じようにかわいい。そう思っていても、様々な状況で誰か一人に集中してしまう時がある。子供はそれを敏感に感じ取り、心を痛めていることに親は

気付かなかったりする。

 

うちで言えば、今年になって末っ子の入試のため、私がつい末っ子中心に生活していたことは認める。長男も次女も、そのことにはあまり不愉快に思っていなかったと思う。

しかし、大学が決まって一人暮らしを始めるにあたり、末っ子はもちろんのこと、私も

新生活にウキウキして準備に力を入れてきた。

同時期に、長男には通信制高校から新年度の書類が送られてきた。

高校も無事卒業し、志望大学に特待生で合格した妹のことをどう思っているだろう。

 

そして次女も…

サッカー入学した私学の高校を一年で退学し、通信制高校に編入して2年で卒業。

栄養学を学びたいと進んだ大学だったが、2か月で挫折、夏休みには退学した。

どんな大学生活を思い描いていたのだろう。やめてから後悔はしただろうか。

まじめにアルバイトを続け、推し活にも精を出し、それなりに楽しんでいるので、

特に心配はしていなかった。

 

しかし、大学生活が始まったばかりの末っ子からは、キャンパスでの楽しそうな写真が

毎日のように家族のグループLINEに送られてくる。

自炊した食事風景や、部屋に友達が泊まりに来た時などの写真も多い。

それを見て、次女はどう思っているだろうか。自分もがんばって大学に通っていたら

どうだったかな、妹のようにキラキラ楽しく過ごしていたかな、いつまでこのバイトを続けるのか、他にどんな仕事ができるのか、悩んでいるかもしれない。

 

その時その時で、子供たちには平等に寄り添ってやりたいと思う。

でも、突然一挙手一投足に注目され、あれこれ世話を焼かれると戸惑うだろう。

さじ加減が難しいなと、さりげなく目を配っているつもりだが、もはやそれが

長男と次女には気づかれ、負担になっているかもしれない。