今日は、単発ショートステイの仕事に行ってきた。

入浴介助は、2人組の機械浴が多く、今回もとても勉強になった。

とても手際のよい職員さんをサポートする形で入ったが、入浴介助の世界大会があれば

日本代表で出場できるんじゃないかと思うぐらい素晴らしかった。

 

機械を使っての入浴とあって、利用者は車いすの重度の方ばかりだ。

横になったまま台が上下に動き、そのまま浴槽に入ることのできる機械を使うのだが、

まず車いすからその台への移乗が早くて上手だ。

居室でのベッドから車いすへの移乗もそうだが、私はいつも車いすをどの角度で、

どのくらい近づけるかの判断が苦手だ。抱えて立たせると、数秒は立っていられる人でも、向きを変えながら車いすに座らせるのはなかなか難しい。

 

ところがその職員さんは、小柄で華奢なのに、いとも簡単にひょいと移乗させる。

自分の足を利用者の足の間に入れ、ぐっとかがみ込んで利用者の腰回りをしっかり抱え、利用者の足がもつれないように回転させながら台に座らせる。

基本に忠実なお手本のような動作だった。そのように習った覚えはあるのだが、いざ

やってみると、なかなかうまくできない。利用者を落とさないように、そのことばかり

気にして、台にしっかり座らせることができず、なんとか座らせたものの、お尻がずり落ちそうになっていたり。

 

移乗だけでなく、その職員さんは衣類の着脱、洗身、横になったままのおむつの当て方まで、てきばきと完璧だった。そしてその間、物を洗うような流れ作業ではなく、しっかり利用者とコミュニケーションを取り、心のこもった介護をされていた。

こういう方になら安心して家族を預けられるな、と思いながら、邪魔をしないように

お手伝いをした。

 

入浴が終わりフロアに戻ると、夜勤者の女性が申し訳なさそうに話しかけてきた。

どうやら早出帯の職員がいないので、遅出職員が来るまで私一人でフロアを見なければならないとのことだ。

いや、それはちょっと。

祝日で出勤できる職員が少ないのはわかる。そのための単発派遣要員なのだが、さすがに一人で仕事をするのは自信がなかった。しかも昼食の配下膳と食事介助もやらなければならない。でも、誰もいないのだからやるしかない。

 

インカムを与えられ、何かあれば誰か呼べばいいから、とは言うものの、不安だった。

夜勤者が帰った後、私は片っ端から利用者カルテを見た。誰がどんな既往症があって、

どの程度自立でできて、どこをどう手伝えばよいか。

そうしている間にさっそくナースコールが鳴った。

どきどきして部屋に入ると、排便があったのでオムツ交換をしてほしいとのこと。

幸いコミュニケーションに問題はなく、ベッド上でのオムツ交換だったが、自分である程度体を動かしてくれる方だったので、難なく終わった。

 

その後も指示通り、トイレ誘導や水分摂取、体位交換などしているうちに昼食時間になった。名前を呼んで確認しながら配膳をし、食前薬のある方には服薬していただき、

食事介助の必要な利用者の介助をしていると、遅出の職員さんが出勤してきた。

あ~よかった。大きな事故も失敗もなく2時間余りを耐え忍んだ。

 

昼休憩になり、自販機で飲み物を買おうと外に出ると、救急車が停まっている。

どうやら他の階の利用者に何かあったようだ。

うわ~、私の担当の階じゃなくてよかった。大事に至らず回復されますように。

 

午後からは二人体制になったので、少しゆっくりできた。

スマホで囲碁ゲームをされるおじいちゃんがいて、時々操作がわからなくなるので

お手伝いしながら見守った。父が生きていたら、この方ぐらいの年齢だなと思いながら。

合間にトイレ介助や、シーツ交換などをしていると、あっという間に退勤時間になった。何年やっても納得のいく介護ができない。また反省会だ。

 

末っ子の新生活に向けて、何かと買い物をしなければならないので、仕事の後に買い物に行こうと話していた。

車に乗ってすぐ、今から帰るよとLINEをしたが、なかなか既読がつかない。

また長い昼寝をしているな。返信がないまま家に着いたので、一旦駐車場に停めて家に戻ってみた。案の定寝ている。

起こすとすぐに目覚めたが、出かける準備もしていないし、すぐに動けそうになかった。

あさってには、新しい職場の英会話スクールで子供たちの発表会がある。それに参加して、その後3月度のミーティングがあるとのことで、私の3連休は明日しか休みがない。その休みに買い物に行きたくないから、今日夕方行こうとしたのだが、行けそうにない。仕方がないので、食料だけ買いに出かけた。

 

明日家電を見に行くか…

行きたくないなぁ。