今朝早く、昨日からサッカースクールの合宿で奈良に行っている息子からLINEが来た。

何事かと開いてみると、雪に埋もれた愛車の写真。メッセージは「えぐい」。

当日の朝、出かける直前に聞かされた合宿。口数が少ないにも程がある、と思っていた所に、雪の写真でちょっと嬉しかった。

 

しかし、帰ってきたら学校問題を話さなければならない。

タイムリミットは明日2月5日。それを過ぎたら強制退学になってしまう。

もう面倒くさいからそれでいいや、と思っているのではないか。それは許さん。

励ましのメッセージを送り、待ち続けてくださった担任の先生には、きちんと連絡させなければ。私はもう退学の決断を受け入れる準備ができていた。

 

夜7時半ごろに息子は帰宅した。寒かっただろうから先にお風呂に入るよう言った。

風呂から上がると、恵方巻のことはすっかり忘れていたのか、部屋に入って行ってしまった。私はすかさず部屋へ行き、「ご飯食べてきたん?巻きずしあるで。」と声をかけた。

息子は部屋から出てきて、3本注文していたうちの1本だけ黙って食べた。

「ほんで、学校どうすんの?」と聞くと、「あぁ…」とうつむいて頭をかいていたが、

「やめたらもったいないから続けるわ」と返事をした。

「わかった。ほんなら継続の書類書いて、明日学校に電話せなあかんで。遅れたけど継続で郵送しました言うとき。」と言った。

 

退学届に署名せずに済んだ。

でも本当は自然消滅させようとしていたが、オカンにどうするねんと言われ、仕方なしに続ける、と言ったのではないか。そんな気がしてならない。

高校だけは卒業しておきたい、その気持ちはあるが、どうしても家庭学習が難しいし、

登校日に試合が重なることが多いため、困難に感じている、というところかもしれない。

真意のほどはわからない。

 

中学の卒業式は、全体の式が終わってから、校長室で個別に受けた。

別に卒業証書をもらって帰って来るだけだと思っていたので私は参加しなかった。

ところが帰宅した息子を見ると、制服の胸にコサージュをつけてもらい、校長先生から卒業証書をもらっているところと、先生方と並んで撮った写真をもらってきていた。

私は一緒に参列してやらなかったことを後悔した。中3の秋から行けなくなっていたとはいえ、節目を迎える中学の卒業式を祝ってやらなかったことが悔やまれてならなかった。

だから高校の卒業式には行ってやろうと思っている。

次女の卒業式には行かなかった。本人が来なくていいと言っていたし、生徒も成人した人が多いからか、保護者もほとんど来ていなかったと後から聞いた。

でも、息子が卒業するときは行くつもりだ。

 

かろうじて退学は逃れたが、ちゃんと勉強してくれるかどうか、悩ましい1年の始まりになりそうだ。